毒草「イヌサフラン」を誤食し 2人死亡…札幌市が発表 市民に注意呼びかけ…ギョウジャニンニクと間違えるケース多発

資料:イヌサフラン(岩見沢保健所)

札幌市は5月17日、市内でイヌサフランを誤って食べた2人が死亡していたと発表しました。札幌市によりますと、道警から「5月上旬の通報により2名が死亡したことが分かった。調査の結果、事件性はないことから、イヌサフランの誤食による食中毒の可能性が高いと思われたため連絡した」との報告がありました。札幌市保健所で調査を行ったところ、イヌサフランを原因とする食中毒事件と断定しました。

イヌサフランとギョウジャニンニクの違い(道立衛生研究所 提供)

イヌサフランはアルカロイド性有毒成分「コルヒチン」を全草に含み、嘔吐、腹痛、下痢、けいれん等の症状を引き起こします。葉をギョウジャニンニク等の山菜と、球根をミョウガ、ジャガイモ等と誤認して喫食した食中毒例があり、死者も発生しています。北海道内では過去10年間でギョウジャニンニクと誤認してイヌサフランを喫食した事例が7件、球根を喫食可能として誤認した事例が2件発生しています。【見分け方のポイント】■ギョウジャニンニクはニンニク様の香りがするが、イヌサフランは香りがしない■ギョウジャニンニクの根元は赤紫色であるが、イヌサフランの根元は緑色である

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