新潟大学工学部、知能情報システムプログラムの学校推薦型選抜に女子枠導入 2025年度入試から

新潟大学工学部は、2025年度学校推薦型選抜Ⅰ型において、工学科 情報電子分野の知能情報システムプログラムに女子枠を新設し、5人を募集する。先端的高度情報技術やソフトなモノづくりに意欲を持つ人材の養成を拡充し、工学分野の女性の進出を促進するのが目的。

新潟大学工学部は工学科の1学科に5分野9プログラムで構成。一般選抜は、1学科一括入試(第1希望から最大第5希望まで希望分野指定)で行われているが、総合型選抜、学校推薦型選抜はプログラム単位で選抜されている。女子枠は学校推薦型選抜になるため、「情報電子分野 知能情報システムプログラム」として受験することになる。

知能情報システムプログラムでは女子枠導入に伴い、学校推薦型選抜Ⅰ型における「専門学科等を対象とする選抜」は「専門枠」という名称となり、専門枠と女子枠の2つの枠で募集を行う。専門枠と女子枠はそれぞれ別枠で合否を判定し、併願することはできない。その他のプログラムにおいては専門枠のみでの募集を行う。

女子枠の募集人員は5人。選抜方法は、大学入学共通テストを免除し、数学Ⅰ、Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)の基礎学力試験、面接での評価及び調査書等の内容を総合して行う。面接では、志望動機、知能情報システムプログラム関連分野への関心、入学後に学びたいことや挑戦したいこと、将来の計画などについて確認し、評価する。

新潟大学工学部では、1年次の第1学期は工学科共通教育を、第2学期は各分野の共通教育を実施しており、2年次の第1学期に、主専攻プログラムに配置する。一般選抜で入学した学生は、本人の希望と入学後の成績をもとに、2年次にプログラムが決まる。

今回の女子枠設置によって、女子学生の増加が工学部内におけるジェンダーバランス改善効果をもたらし、また多様な価値観がもたらされることで教育研究の場に活力が生まれることが見込まれる。これにより、多様な観点で社会や産業界の抱える課題を見極め、新しい社会価値の創造を目指す「工学力」を備えた技術者・研究者を養成し、社会へ輩出できるものと期待される。

なお、この知能情報システムプログラムにおける入学定員5人の増員は、現在、文部科学省に申請中のため、変更する場合もある。

参考:【新潟大学】令和7年度工学部学校推薦型選抜Ⅰ型における 女子枠の導入について(予告)(PDF)

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