群馬・渋川市の巨石「硯石」問題 市と市議の和解が成立 前橋地裁

 群馬県渋川市内の市有地にある「硯石」と呼ばれる巨石を巡り、石の掘り起こしに関わり市から原状回復を求められた市議の望月昭治氏(72)が、埋め戻す義務がないことなどを確認するため、市を相手に起こした民事訴訟は16日、前橋地裁で和解が成立した。

 硯石の周囲にフェンスを設置するため、市側が46万2千円を上限に工事を発注し、工事代金の半分を望月氏側が支払うことなどが和解条項に盛り込まれた。また、市側が望月氏に対する原状回復のための1096万7千円の請求権を放棄することも確認された。

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