20歳の岡慎之助が初優勝&初五輪へ王手、男子予選で首位 34歳田中佑典が3位、パリ圏内まで1・367点 橋本大輝は棄権【体操NHK杯】

岡慎之助

◆体操 NHK杯(17日、群馬・高崎アリーナ)

パリ五輪代表最終選考会を兼ねて男子予選が行われ、全日本選手権2位で初の代表を目指す岡慎之助(徳洲会)が258・196点で首位に立った。あん馬で1度ミスがあり落下したものの、崩れることなく残りの5種目を高レベルでまとめて、初優勝と五輪切符に王手をかけた。

全日本選手権3位で東京五輪に出場した萱和磨(セントラルスポーツ)が256・495点で2位、同6位で2大会ぶり3度目の代表入りを目指す34歳の田中佑典(田中ク)は255・128点で3位に浮上した。同8位の三輪哲平(セントラルスポーツ)が4位、同4位の杉野正尭(徳洲会)が5位。同5位の土井陵輔(セントラルスポーツ)=福岡市出身=は鉄棒でのミスが響き7位だった。

4連覇を目指していた橋本大輝(セントラルスポーツ)は、15日の公式練習中に右手中指を痛めた影響で棄権した。

体操のパリ五輪代表選考は男女ともに5人。男子は昨年の世界選手権で個人総合2連覇の橋本が内定済み。4月の全日本選手権の得点を持ち点に争われ、NHK杯で上位2人を選出する。残り2人はチーム貢献度で決定。貢献度枠は種目別で強いスペシャリストが有利となる。個人総合で選出された選手とチームを組んだ場合に、団体総合の得点が最も高くなる選手を選ぶ。

女子はNHK杯の上位4人と、チーム貢献度で1人が代表に決まる。16日の初日では初代表を目指す宮田笙子(順大)が162・863点で首位。2位は4月の全日本選手権2位の岸里奈(戸田市SC)、3位は岡村真(相好ク)、4位は中村遥香(なんばク)、5位には3大会連続出場が懸かる全日本5位の杉原愛子(TRyAS)が続いており、決勝は18日に行われる。

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