東日本大震災前のマチ理解を 新規採用職員ら対象に研修会 福島県双葉町

先輩職員(右)から話を聞き、町の歴史に理解を深める職員

 双葉町の新採用職員らに東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生前の町を知ってもらう研修会は16日、町内で開かれた。職員らが町の歴史に理解を深め、今後の町づくりに役立てる。

 複合災害が起きる前の町の歩みや町民の思いなどを把握し、まちづくりや町民との対話に生かしてもらおうと企画した。新規採用職員、今年度に県や市町村から派遣された職員ら約20人が参加した。

 4グループに分かれ、町役場新庁舎でワークショップを行った。町出身の先輩職員から震災と原発事故発生前の町の過去に関する話を聞いた。町民の思い出の場所、神社や遺跡など後世に残した場所などを地図に落とし込み、各グループで共有した。

 JR双葉駅周辺のまち歩きも実施。地図を手に、震災と原発事故発生前後の町の変化を感じ取った。

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