「表現の自由」と適法主張 つばさの党、逮捕の黒川容疑者ら

黒川敦彦容疑者(左)と根本良輔容疑者

 警視庁は公選法違反容疑で逮捕した政治団体「つばさの党」代表黒川敦彦容疑者(45)らの認否を明らかにしていないが、いずれも取材などに行為の正当性を主張していた。黒川容疑者は「表現の自由の中で適法にやっている」と話し、東京都知事選でも同様の活動を続ける意向を示していた。

 黒川容疑者は家宅捜索を受けた13日、「多少乱暴との認識はあるが言論行為だ」と述べ、「権力者と戦うために供託金を払い言論で勝負している。それを法律で弾圧する国家であっていいのか」とも訴えていた。

 幹事長根本良輔容疑者(29)も「他の候補者がいる所での街宣を止める法律はない」と語り、杉田勇人容疑者(39)は「何メートル離れたら良いのか警察に確認したが『決まりはない』ということだった」と述べていた。

 黒川容疑者は愛媛県今治市生まれ。大阪大卒業後、投資コンサルティング会社の代表取締役社長などを経て、市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」の共同代表としても活動した。2017年の衆院山口4区に出馬して落選した。

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