西武、育成の森脇亮介が手術後2度目のライブBP 右上腕動脈閉塞からの復活へ「ぼちぼち良くなっている」

室内練習場でライブBPに臨んだ西武・森脇

右上腕動脈閉塞(へいそく)症からの復活を目指す西武の森脇亮介投手(31)が17日、埼玉県所沢市の室内練習場でライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。昨夏の手術後では2度目の登板。ファームの打者7人に対しカーブなどの変化球を交えながら23球投じ「しっかりとコースに変化球を投げ、打者の反応を見ることができた。ぼちぼち良くなっている」と回復ぶりを実感した。

昨年7月12日のソフトバンク戦で右腕付近に違和感を覚えた森脇は、翌日病院で右鎖骨付近に血栓ができていると告げられ、同年8月に手術した。B班(2軍)スタートだった今年2月の春季キャンプから少しずつ練習を本格的に再開。5月5日に術後初めてライブBPに臨み「本当に久々で、やっとここまで来たんだ」と実感を込めた。

手術前は最速152キロだった直球はまだ140キロにも届いていないという。それでも「変化球のコントロールはまとまってきた。投げた後の張りも変な感じは出ない。後は出力。アクシデントもなく、プラン通りにきている」と実戦復帰に向けて前向きに捉えている。

西武は17日の試合前時点で救援陣の防御率がリーグワーストの5・06と苦戦し、最下位低迷の一因になっている。昨季途中まで8回を任されていた森脇の復帰を待ち望む声は多い。森脇も「ファンからの待ってますとか、頑張ってくださいという声はかなり励みになります」と感謝する。

昨秋育成契約に切り替わったため、今季1軍でプレーするには7月末までに支配下選手登録へ復帰する必要がある。「そこ(支配下)に引っ張り上げてもらえるような状態にまでは持っていきたい」と意気込みつつ、「もしできなかったとしても、自分ができることをやっていくしかない」と完全復活に向けて焦らず積み上げていく。

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