安達祐実 40代のリアルな恋愛観「揺さぶられてみたい気もするし、このまま穏やかでもいい」決断のセオリーも明かす

安達祐実さんが赤裸々な恋愛観とつらい恋との向き合い方を明かしました。

【写真18枚】40代のリアルな恋愛観を語る安達祐実の写真を見る

俳優としての存在感はもちろん、凛とした芯の強さとかわいらしさをあわせ持ち、幅広い層の憧れを集める安達さんの魅力にクローズアップするべく、安達さんの20代、30代、40代の恋愛観を深掘りしました。

<安達祐実 インタビュー>

――ドラマ『愛してるって、言いたい』で演じる主人公は、20代・30代・40代の男性から思いを寄せられ、それぞれと恋愛をします。安達さん自身、20代から今までで恋愛観に変化はありましたか?

20代は忘れてしまいましたが、「冷静に考えて向こうが私を好きになるわけない」みたいな感覚になることがあまりなかったというか、「当たって砕けろ」みたいな感じでした(笑)。勢いがあったんだろうなと思うんですけれど、24歳で結婚しているので、恋愛というものを楽しんでいる期間が人生の中でそんなに長くないんです。そして20代後半でシングルになり、33歳でまた結婚をして、10年くらい結婚生活を送って離婚をしているので、だから40代の恋愛観はまだ全然わからないですね。

――現在42歳ですが、40代で恋愛をするなら?

40代ともなると刺激的とかそういうことではなく、地に足のついた恋愛をしそうですよね。ひと時のときめきみたいなものはもうきっとないだろうし。想像ですけど(笑)。恋愛で揺さぶられてみたい気もするし、このまま穏やかでもいいか、みたいなことを思っています。デートに関しても、もうお散歩とかになってきますよね。素敵なレストランに行くということでもないし、一緒にぷらぷらと公園を歩けたら素敵だなとすごく思います。

――20代、30代の自分に今、恋のアドバイスをするとしたら?

20代、30代の私がいてくれたから、40代の今の自分がいると思うので、「がんばって生きてきてくれてありがとう」ぐらいの気持ちで、「もっとこうしたほうがいいよ」というのはないです。ただ、20代から30代前半ぐらいまでの私は肩に力が入ってがんばっていた時期だと思うので、「もうちょっと力を抜いてもいいよ」と言ってあげたら楽になるのかな?という感じがします。

安達祐実流「辛い恋の抜け出し方」は?

――ドラマはつらい恋に苦しんでいるシーンから始まります。安達さんだったらつらい恋にはまってしまったときにどう抜け出しますか?

結局は、「自分がどうしたいか」というところ。相手が変わらないんだとしたら、その変わらないつらさを踏まえても一緒にいたいと思うのか、別れるつらさを受け入れたほうがいいのか、そういうことを考えます。恋愛って周りが「やめたほうがいいよ」って言ってもやめないじゃないですか(笑)。自分の中での相手へのパーセンテージがどう変化していくのか、しっかり自分と向き合うことが必要だと思うんです。私はどちらかというと、離れるつらさのほうを選択しがちかもしれない。

――「自分の気持ちがわからない」と悩む人も多いような気がします。「自分と向き合う」というのは具体的にどういう作業になるのでしょうか?

結局、悲しい気持ちを無理に持ち上げようとしても、余計に辛くなることもありますよね。だから一旦はその辛い気持ちにどっぷりはまってしまってもいいなとは思うんです。いつも思うのは、何かを選択するとき、恋愛でもそうかもしれませんが、「後悔するかもしれない」リスクはあると思うんです。でも、「その後悔への責任も取る。後悔してもいい」と思って決断するようにしています。「後悔しないように決める」のでなく、「後悔したとしてもそれも受け入れる」、そういう考え方でいます。

――「後悔しないように」と思うから、なかなか決定できなくなるんでしょうね。

そうですよね。私はどちらかというと白黒はっきりつけたいタイプなので、例えば後悔したとしても自分が決めたことだし、「その後悔も自分でしっかり責任を取る」と決めて覚悟をして進むという感じです。

――その選択が正しかったからこそ、今の安達さんがこんなに輝いているんですね。では、あまり恋愛にのめり込むことはないのでしょうか。

実は、かなりボロボロの状態なのかもしれないですよ(笑)。というのは冗談ですが、「良い人生だったな」と自分では思います。恋愛しているときは、私なりにのめり込んではいるんでしょうけれど…でも、全然夢中にならないとか、恋人をほったらかしにするとかそんなことはなく。自分のペースを守り続けるということではないんですが、恋愛と仕事はしっかりと無意識に分けていると思います。

――そこを上手に切り替えるコツはどこにあるのでしょうか?

表に出る仕事なので、いちいち内面を見せていられないというか、自分を律するという意味でも大きいと思います。だからといってプライベートですごく傷ついたときに、「これも仕事に生かせる」と思うかというと、そういうことでもないんですけれども。切り替えたフリをすることですかね。切り替えたような感じで振る舞っていると、いつの間にか切り替わっているという感じだと思います。

© 株式会社フジテレビジョン