犯行場所は地図アプリのストリートビューでガラス製のドア狙ったか…22道県で合計81件の侵入窃盗など繰り返した容疑 30代の住居不定の男を送検

17日、浜田警察署は去年12月に逮捕した男が、22道県で合計81件の広域窃盗を行っていたとして、松江地方検察庁浜田支部に送検したと発表しました。

22道県で侵入窃盗事件など、合計81件の犯行が特定できたとして検察に送検されたのは住居不定の無職の男(33)です。

浜田警察署によりますと、男は去年年7月10日の未明、島根県浜田市内の書店に侵入し、レジにあった現金約2万7000円を盗んだ窃盗の疑いで逮捕されていて、その後の余罪捜査で2021年11月から去年12月までの間に、島根県以外の複数の道県での新たな犯行が特定されたということです。

犯行区域は、北海道から九州の長崎県などの22道県(島根県を含む)で、犯行件数は侵入窃盗や建造物侵入、住居侵入など合わせて81件で、店舗や事務所、民家などが被害にあったということです。

被害総額は約2250万円で、うち現金被害額2220万円で、残る30万円は金庫やレジスター、財布などの物品で、その被害品数は約50点にのぼるということです。

男は警察の調べに対し、それぞれの犯行について、いずれも「自分がやった」と容疑を認めているということです。

警察によりますと、男の交通手段は自家用車やレンタカーで、盗んだ金は交通費や宿泊費などにあてていたということです。

また男は犯行時、いずれもドライバーでドアのガラスを割って鍵を壊し建物内に侵入。犯行場所は、携帯電話の地図アプリで決めていたと話していることから、男が地図アプリのストリートビューの機能を使って、ガラス製のドアの建物を見つけ、そこを狙っていたのではないかとみられています。

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