突然この世を去ったイ・ソンギュンさんの遺作2作品が今夏に韓国公開か…未定作の配給会社が検討

故イ・ソンギュンさんの遺作『脱出:PROJECT SILENCE』(原題)が今夏に韓国で公開される見通しだ。

配給会社CJ ENMは5月16日、本サイト提携メディア『OSEN』に、「『脱出:PROJECT SILENCE』の7月公開を肯定的に検討中」と明らかにした。

本作は、一寸先も見えない濃霧のなか、崩壊寸前の大橋に孤立した人々が脅威から生き残るために奮闘するという物語。イ・ソンギュンさんは、大橋に閉じ込められた大統領補佐官のチャ・ジョンウォン役を演じ、主人公として作品をリードする。イ・ソンギュンさんのほか、チュ・ジフン、キム・ヒウォンなども出演している。

(写真提供=OSEN)イ・ソンギュンさん
(画像提供=CJ ENM)『脱出:PROJECT SILENCE』ポスター

本国公開に先駆け、昨年5月に行われた第76回カンヌ映画祭の非コンペティション深夜上映部門に招待され、注目を集めた。

しかし、昨年12月、イ・ソンギュンさんの突然の悲報により公開日程に支障が生じた。公開に対する関心が集まったが、3月には「公開日程はまだ未定」と慎重な立場を伝えていた。

なお、イ・ソンギュンさんのもう一つの遺作である映画『幸せの国』(原題)は最近、8月公開を決定し、ローンチポスターを公開した。『幸福の国』は、1979年に実際に起きた大統領暗殺事件を題材とし、暗殺事件の裁判で生死の帰路に立った軍人パク・テジュ(演者イ・ソンギュンさん)、そして彼を生かすために孤軍奮闘する弁護士チョン・インフ(演者チョ・ジョンソク)による物語だ。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ソンギュンさん プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。2023年12月27日、48歳でこの世を去った。

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