引きこもりの人にオンライン上の居場所を開設 宮城県の取り組み

引きこもりの人が社会とのつながりを取り戻すきっかけにしてもらうと、宮城県はオンライン上に居場所を設ける取り組みを行っています。

県は対面でのコミュニケーションや外出が難しい引きこもり状態にある人たちのためのオンラインの居場所、おらんちラウンジを2023度から開設しています。

素顔や本名を出さずに参加でき、クイズやゲームなどを通して交流し社会とのつながりを取り戻すきっかけとする狙いです。

利用者の1人で通信制高校に在学中の男性です。

「中学1年生くらいでさほど仲良くない人からいじられたりしていたので、それがきっかけですね」

学校や日常生活で人との交流は無く、気の合う友達が欲しいと参加しました。利用を通じて気持ちに変化が出てきたと話します。

「前は人と話すのが嫌だった、他人だとしても知り合いだとしても、それが無くなったっていう感じがしますね。人と関わることに対して抵抗感が無くなりましたね」

県が、国の調べを元に算出した推計では宮城県には引きこもりがちの人が2万8000人ほどいるとみられています。

NPO法人Switch今野純太郎代表理事「家にいることは悪いことではないと思いますので、そういった方が家にいるままで外の方と接点を作っていただくことで徐々に地域に復帰して、色々なコミュニケーションのパターンを使って気軽に参加していただければと思っています」

おらんちラウンジは宮城県在住の15歳以上が対象で、毎週月曜日の午前11時から午後3時まで無料で利用できます。

© 株式会社東日本放送