外需は好調 内需は低調 4月の企業倒産 低水準だが予断許さず

4月の県内企業の倒産件数は6件で、前の年の同じ月と同じ件数でした。ただ、信用調査会社では予断を許さない状況が続くと見ています。

民間の信用調査会社=東京商工リサーチ奈良支店によりますと、4月、1000万円を超える負債を抱えて倒産した県内の企業は、前の年の同じ月と同じ6件で、2カ月ぶりにひと桁となりました。一方、負債総額は前年同月より大幅に減少し1億6400万円でした。倒産企業はすべて従業員10人未満の小規模な企業で、負債額が1億円を超える倒産はありませんでした。東京商工リサーチ奈良支店は「県内ではインバウンド関連業種は好調なものの、4月に行ったアンケートではこれらの業種では人手不足が顕著になっておりニーズに追いつかない状況もみられる。

一方、それ以外の業種では、実質賃金のマイナスが続いて内需が低調となっているため経営環境は厳しく今後も倒産件数は予断を許さない状況が続く」と分析しています。

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