世界遺産・日光東照宮では春の例大祭が始まり、初日の17日は馬の上から弓矢で的を射る勇壮な「流鏑馬」の神事が行われました。
疾走する馬にまたがりながら、およそ60センチ四方の的をめがけて矢を放つ流鏑馬。鎌倉時代の武士と同じような装束に身を包んだ射手は、およそ240メートルの馬場を馬とともに疾走しながら威勢のいい声を上げ、3つの的をめがけて次々と矢を放ちました。
日光東照宮の流鏑馬は、戦後の復興に向けて多くの人たちを励まそうと、1953年から始まったもので、毎年、春と秋に行われています。
また、矢こそ放たなかったものの、流鏑馬を修行中の小学生の男の子も馬にまたがって登場し、馬場を一気に駆け抜ける勇壮な姿を見せました。
天気に恵まれたこともあって、参道には多くの観光客が詰めかけ、矢が的に当たるたびに大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。
18日は日光東照宮にまつられる徳川家康のひつぎを静岡県の久能山から日光に移した時の行列を再現したとされる「百物揃千人武者行列」が行われます。