若い人を増やすためにはどうすれば? 高知県が専門家を交え検討会

若い世代の人口を増やすため、高知県が専門家を交えた会議を開きました。委員からは「女性にとって魅力的な環境を整えていくべき」といった意見が出されました。

この検討会は若者の人口を増加させるための課題を抽出し、効果的な政策を展開するため、学識者や少子化対策の専門家などを委員に県が今回初めて開催しました。

(濵田知事)
「進学、就職に伴う社会減が若年層でずっと続いてきてるということが根本的な原因ということも考えておりまして、今後4、5年のうちに何とか減少に歯止めをかけたい、そして反転増へともっていきたい」

高知県の人口は1985年の84万人以降減り続けていて、2022年の出生数は全国で最も少ない3721人、2023年はさらに少ない3380人となり、人口減少に歯止めがかからない状況です。県は現在、若者に魅力のある企業の誘致や、出会いや結婚の支援に取り組んでいますが、委員からは高知で起業できる人材の育成や、公的機関が女性活躍の場を提供することなどを進めていくべきではないかといった意見が出されました。

(国立社会保障・人口問題研究所 藤井多希子さん)
「魅力的な仕事、魅力的な住環境、魅力的な子育て環境を整えていくことが重要だと思います」

県は今後、若い世代へのヒアリングを行い、検討を繰り返すことで人口減少対策への取り組みを強化していく方針です。

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