行政会議、タクシー運賃値上げ承認

行政会議は5月14日、タクシー運賃の値上げを承認した。市街地、新界とランタオ島のタクシー料金が調整され、初乗り料金は2ドル増加、ワンメーターの料金は20セント増加、その後ワンメーターごとの料金が10セント増加する。初乗り料金(最初の2キロメートルまで)は、市街地が29ドル、新界が25.5ドル、ランタオ島が24ドルとなる。16日付香港各紙によると、特区政府運輸署の李頌恩・署長は、タクシー運賃の値上げに対処する際、タクシーサービスの安定供給を確保するだけでなく、市民のニーズを適切に考慮する必要があると述べた。今回の値上げは車の所有者、ドライバー、市民の需要のバランスを考慮したという。また、タクシー料金の値上げは業界によって提案されており、毎年値上げされるわけではないが、運転手の収入などの理由だけでタクシー料金を定期的に見直すのは適切ではないとも述べた。

データによると、今年1月末時点でタクシー経営者の月平均純収入は3割減少しており、今回は8~10%程度の増額が認められた。李署長は新型コロナ流行中に一部の車はレンタルできなかったため、自動車所有者の収入が大幅に減少したことを認め、現在の調整の中でレンタル率は上昇しているという。またタクシー業界が健全に発展したいのであれば、運賃値上げだけに頼ることはできず、サービスの改善も必要であると述べた。

© HKP