ラファ市民63万人が退避 イスラエル追加部隊投入へ

イスラエル軍の攻撃から逃れ、ガザ地区中部デールバラハの仮設テントに身を寄せる避難民=16日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は17日、イスラエル軍が限定的地上作戦を展開するパレスチナ自治区ガザ最南部ラファから市民ら63万人超が退避し、多くが中部デールバラハに向かったと発表した。イスラエルのガラント国防相は16日の声明で、ラファに「部隊を追加投入する」と表明しており、軍はイスラム組織ハマス掃討作戦の拡大に向け準備を進めているもようだ。

 米中央軍は17日、ガザの海岸で16日に固定が完了した浮桟橋を通じ、海上からの人道支援物資の搬入が始まったと発表した。国連事務総長副報道官は「飢餓を回避するには陸上輸送が必要だ」と述べ、ラファ検問所の再開を要請した。

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