屠龍小隊、デモ装備購入に60万ドル

デモで爆弾設置を共謀した屠龍小隊らの事件の公判が16日目を迎え、弁護側は検察証人で屠龍小隊の隊長である黄振強氏に対する反対尋問を続けた。5月15日付香港各紙によると、黄氏は法廷で、屠龍小隊を設立する前はある「親」が抗議活動資金として現金を渡していたと法廷で述べ、●湾二陂坊事件の後、より多くの「親」や「金主」が屠龍小隊のデモ装備購入のために寄付するようになったと述べた。黄氏は、当時は証人になれるかどうか分からず、事実関係を説明したかったため、自ら率先して警察に面会したと改めて強調した。

弁護側は事件前の黄氏の経済状況について反対尋問を続け、黄氏が2019年7月に定職を辞し、唯一の収入源が「親」と「金主」からの寄付だったと指摘。弁護側は●湾二陂坊事件後の利益は多くの人が屠龍小隊に寄付したことであったと指摘し、黄氏はその時に受け取った寄付金の一部は携帯し、残りは自宅に置いていたとの説明に同意した。屠龍小隊は100万ドル以上の現金を受け取り、その60%余りが屠龍小隊のデモ装備の購入に使われた。

弁護側は黄氏の銀行口座記録についても尋問した。黄氏は以前、貯蓄のうち5万ドルを屠龍小隊の経費に使ったと証言。弁護側は法証会計報告書の記録によると、黄氏の銀行口座はデモの初期は長期間にわたって基本的に数千ドルという低水準にとどまっており、彼の財務状況は逼迫していたと指摘。黄氏は口座残高が100ドル未満だったとき、誰かが彼に経済的支援を提供してくれたと述べた。前述の5万元は、まさに彼のデモのために「親」から渡された資金だった。屠龍小隊の設立後、これらの資金は屠龍小隊の経費に投資されたという。【●=草かんむりに全】

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