“シュンペータ”グローブでリフレッシュ 竹田麗央がパー5を完全制圧

竹田麗央は連日「67」の好ラウンド(撮影:福田文平)

<ブリヂストンレディス 2日目◇17日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇6731ヤード・パー72>

今季2勝を挙げている竹田麗央が連日の「67」をマークし、トータル10アンダーで単独首位に立った。この日の2番ではイーグルを奪うなど、2日間パー5だけで9アンダー。大きな武器である飛距離を最大限に生かしたプレーで、後続に2打のリードで大会を折り返した。

2番パー5の竹田の2打目は残り175ヤード。右ドッグレッグをショートカットしたとはいえ、単純計算では300ヤード越えのティショットから6Iで2オンを果たすと、6メートルを沈めて今季4つ目のイーグルを奪った。スタートの1番では1メートル強のパーパットを外してボギー発進だったが「これで切り替えられました」。スコアはもちろん、精神的にも大きなイーグルだった。

その後もパー5を完全攻略した。9番は残り130ヤードの3打目をPWで1.5メートル、16番は30ヤードから50センチ、最終18番はグリーン左のラフから1メートルに寄せて、いずれもバーディ。これで初日から合わせて、8つのパー5で1イーグル・7バーディとなった。

先週は地元・熊本で開幕戦以来となる予選落ち。「練習したかったんですけど、日曜日は雨だったので家にいました」。自宅にはちょうど注文していた野球のグローブが届いており、型をつけるなど、お手入れでリフレッシュした。グローブはファンでもあるプロ野球のオリックス・山下舜平大投手と同じモデルで、色をピンクにしたオーダーメイドの逸品。遠征先にも持ち込んでおり、早速、仲のいい小祝さくららとキャッチボールに使用したという。

予選落ち直後の練習はできなかったが「今週のプロアマの日に発見があったので、悪いイメージはなくなってきていると思います」。動画でスイングを確認した際、上体に力が入って切り返しで体が突っ込んでいることに気が付き、今週はそれをチェックポイントとして意識している。

単独首位で迎える決勝ラウンドに向けて竹田は「まだ半分あるので、自分のプレーをしてバーディを取っていけたらいいなと思います」。これまでの2勝はいずれも3日間大会で挙げたものだけに「4日間大会でも勝ちたい気持ちはあります」。ツアー3勝目へ、3日目以降もパー5を確実にモノにしていく。(文・田中宏治)

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