北九州市立美術館でコレクション展「アートシーン ―’80s」開催【北九州市戸畑区】

北九州市立美術館本館(北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1)で、コレクション展「アートシーン ―’80s」が開催されます。期間は5月18日~8月25日まで。

1980年代に発展した「ニュー・ペインティング」を特集

家庭用ゲーム機の発売やPCの普及など経済ではバブル景気に沸き、昭和から平成へと新たな時代に移り変わろうとしていた1980年代。美術においては1960年代半ばから70年代初頭にかけて展開した、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートなどにみられる抑制的な表現から対照的に、生命の根源や神話、人物などを荒々しく激しい筆致で捉えた「ニュー・ペインティング」と呼ばれる新たな動向が、世界各地で隆盛しました。

その動向は日本でも大きく紹介され作家たちに影響を与えながらも、一方で新たな独自の表現方法が模索され、これまでにない多様なアートの奔出がみられました。同展では、北九州市立美術館のコレクションであるニュー・ペインティングの代表的作家たちの作品をはじめ、80年代に国内で活躍した作家を中心に紹介しています。

さらに、コレクション展示室内での現代作家の招待シリーズ「guest room」第9弾では、福岡県生まれの彫刻家・瀧本光國を特集。九州で初公開となる同展では、作家の代表的シリーズである〈水〉をテーマにした木彫作品が一堂に展示されます。

「アーティスト・トーク」「学芸員によるギャラリートーク」の開催も

(画像はイメージ<写真AC提供>)

5月18日午後2時からは「guest room 009アーティスト・トーク」が開催。特別展示で作品が特集される彫刻家の瀧本光國さんによるトークを聞くことができます。

また、6月9日と7月21日、8月4日の各日程で、学芸員が展示会の見どころを解説する「学芸員によるギャラリートーク」を実施。こちらは午後2時から30分程度行われます。

どちらも申込不要ですが、参加には観覧料が必要です。

詳細は北九州市立美術館ホームページで確認することができます。

<「コレクション展Ⅰ 特集 アートシーン ―’80s」概要>
■会期/5月18日~8月25日
■開館時間/9:30~17:30(入館は17:00まで)
■観覧料/一般300円、高大生200円、小中生100円
■休館日/月曜(ただし月曜が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜が休館)

※2024年5月17日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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