香港GDP、第1四半期は2.7%増 観光やイベントが成長支援へ

[香港 17日 ロイター] - 香港政府は17日、第1・四半期の域内総生産(GDP)が前年同期比2.7%増だったと発表した。インバウンド観光需要とビジネス・娯楽関連の大型イベントが年内の経済成長を下支えするとの見通しを示した。

昨年第4・四半期のGDPは4.3%増だった。

政府エコノミストのアドルフ・レオン氏は「香港経済は年内にさらなる成長を記録する」とし、個人消費と政府の支援措置が成長を支えるとの見方を示した。

ただ、居住者の消費パターンの変化が課題になる可能性があるほか、「タイトな金融情勢」の長期化が信頼感と経済活動に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘した。

香港では買い物や娯楽のために中国本土に旅行する居住者が増えており、景気回復を妨げる要因になっている。本土の方が総じて物価が安く、サービスの質が高いとの声が出ている。

第1・四半期のGDPは前期比(季節調整後)では2.3%増。昨年第4・四半期は0.2%増だった。

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