好きな「三谷幸喜ドラマ」ランキング 『鎌倉殿』『振り返れば』を抑えた圧倒的1位は「唯一無二」と絶賛の作品【500人にききました】

『古畑任三郎』に主演した田村正和さん

フジテレビがドラマシリーズ『古畑任三郎』を一挙放送することを発表した。シリーズ第1作めとなる『警部補・古畑任三郎』の放送開始から30周年となることを記念してのもので、連続ドラマ3シリーズに加え、イチローらがゲスト出演したスペシャルドラマシリーズも放送される。過去の人気作品などを再放送している「ハッピーアワー」(月曜~金曜 午後1時50分~ 関東ローカル)の枠での放送となる。

『古畑』の脚本を手掛けたのは、ご存じ三谷幸喜。多くの人気作を手掛けている三谷だが、視聴者にもっとも愛されているのはどのドラマなのか?

本誌はアンケート調査を実施。ドラマ好きの40代以上の全国の女性500人に「もっとも好きな三谷幸喜ドラマは?」をきいた。対象としたのは、三谷が脚本を手掛けた地上波連続ドラマ11作品だ。

では、「好きな三谷ドラマ」トップ5からみていこう。

【第5位】38票『王様のレストラン』(1995年・フジテレビ系)

苦境に陥ったフレンチレストランを、“伝説のギャルソン”が中心となり立て直していくストーリー。出演は松本幸四郎(現白鸚)、山口智子、鈴木京香ら。

「すべての場面がレストランの中で完結する舞台のようなドラマ。ストーリーもよくまとまっていたし、完成度が高いと思います」(60代・神奈川県・主婦)

「三谷さんらしいコメディ要素、テンポのよさ。毎週放送が待ち遠しかったことをおぼえています。役者さんもすべてハマり役。このころの三谷作品が好きです」(60代・医療系・北海道)

【第4位】39票『真田丸』(2016年・NHK)

『新選組!』以来、2度めのNHK大河ドラマ。SNSを中心に毎回大きな話題を呼んだ。出演は堺雅人、大泉洋、草刈正雄、長澤まさみら。

「それまでの大河ドラマ、時代劇とは違う面白さ。史実をもとにしながら、三谷さんらしい脚色が楽しめた」(70代・主婦・埼玉県)

「大河ドラマファンでほとんど欠かさず見ていますが、これは傑作中の傑作。鎌倉殿もよかったけど、こっちは別格です」(50代・会社員・神奈川県)

【第3位】50票『鎌倉殿の13人』(2022年・NHK)

『真田丸』に続き、大河ドラマ3作め。「ナレ死」「全部大泉のせい」などのキーワードがSNSを賑わせた。出演は小栗旬、大泉洋、小池栄子、坂東彌十郎ら。

「源頼朝以外はほとんど知らなかった鎌倉時代で、あんなに楽しませてもらえたことがすごいと思います」(70代・主婦・埼玉県)

「正直なところ歴史ドラマは苦手なのですが、人間ドラマとして秀逸でした。三谷さん、喜劇だけじゃないのがすごい」(50代・公務員・埼玉県)

【第2位】61票『振り返れば奴がいる』(1993年・フジテレビ系)

『やっぱり猫が好き』(フジテレビ系)で注目を集めた三谷が初めて担当した連続ドラマ。三谷は喜劇専門だったが、医療ものを手掛けたことでかなり苦労したというエピソードも。出演は織田裕二、石黒賢ら。

「展開のテンポが速く引き込まれました。ラストが強烈で、今もよくおぼえています」(60代・パート・福岡県)

「当時医療関係で働いており、興味深くみていました。喜劇の印象が強い三谷さんですが、人間性を鋭い視線で描いていたと思います。織田裕二さんはこの作品でイメージが変わりました」(40代・会社員・宮城県)

【第1位】263票『古畑任三郎』シリーズ(1994年~・フジテレビ系)

半数以上の票を集め圧倒的な1位。主演の田村正和さんは2021年に亡くなったが、いまだに根強い人気を誇っている。出演はほかに西村まさ彦、石井正則ら。

「唯一無二の世界観。一話からキャラが完成されていて凄い。何度見てもずっと飽きないし脚本が天才的!」(40代・主婦・鹿児島県)

「田村正和さんと毎回違うゲストとの駆け引きをワクワクしながら見てました」(60代・主婦・秋田県)

「田村正和さんが演じる古畑、大好きでした。三谷さんの書くドラマは、どれも類似のものがなく唯一無二。奥深さを感じます」(70代・主婦・埼玉県)

© 株式会社光文社