英最大野党・労働党、「最初のステップ」の政策6項目を発表 総選挙に向け

イギリスの最大野党・労働党は16日、今年秋にも予想される総選挙に向け、政権与党となったあかつきに真っ先に実施する6項目の主要政策を発表した。

イングランド南東部エセックスの映画スタジオに集まった党幹部を前に、党首のサー・キア・スターマーは、労働党政権が実現した際の「最初のステップ」として、次の6つの政策を示した。

  • 経済安定性を実現するため、公金支出について厳しいルールを維持
  • 公共のクリーン・エネルギー企業「グレート・ブリティッシュ・エナジー」を設立
  • 公的医療を提供する国民健康サービス(NHS)の診察について、長期にわたる順番待ちが深刻な問題となっているため、イングランドで毎週4万件の予約診療を増やす。この資金源にするため、納税回避や非定住者の税優遇を取り締まる
  • 小型ボートを使った違法移民の密航を手配する犯罪組織を取り締まるため、国境警備の中心となる機関を新設
  • 反社会的行動を減らすため住宅地のパトロールに当たる警察官を増やし、違反者への罰則を強化する
  • 教師を新たに6500人増員。私立学校への税優遇廃止を資金源とする

総選挙で4連敗している労働党が、政権奪還を狙う総選挙にどういう心構えでいるのか、BBCのクリス・メイソン政治編集長が報告する。

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