アジアクロスカントリーラリー、2024年大会のマレーシア区間中止が決定。タイでの一国開催に

 5月9日、AXCRアジアクロスカントリーラリーの主催者は、8月11日(日)から17日(土)にかけてタイとマレーシアで開催予定だった2024年大会について、安全上の理由からラリールートを変更しタイのみの一国開催とすることを明らかにした。

 AXCRは1996年に第1回大会が実施された東南アジア最大規模のクロスカントリーラリーだ。FIA国際自動車連盟の公認イベントである同ラリーは例年8月、タイを中心に国境を接する隣国との二カ国開催が行われてきた。

 29回目の開催を数えるAXCRの2024年大会は、8月11日にタイ南部のスラタニでセレモニアルスタートを行ったのち、数日かけて同国内を南下し15日にマレーシアに入国。最終日となる17日に首都クアラルンプールでフィニッシュを迎える、約2000kmにおよぶラリーのルートが設定されていた。

 しかしラリーの主催者は今月9日、マレーシア区間の中止を決定。安全上の理由から「タイ国内のみに変更する必要があると判断」したとして、新しいルートをアナウンスした。

 三菱自動車が技術支援を行うチーム三菱ラリーアートや、哀川翔が総監督を務めるFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESなどが参戦を表明している2024年大会は、スタート地点はそのままに走行ルートはタイ国内を北上するものへと改められ、リゾート地のフアヒンを経て首都バンコクから西に130kmほど離れたカンチャナブリでフィニッシュする新ルートが確定している。改定されたスケジュールは以下のとおりだ。

■2024年アジアクロスカントリーラリー

新スケジュール(5月9日付)

8月11日(日)/レグ0:スラタニ(スタートセレモニー)
8月12日(月)/レグ1:スラタニ~スラタニ
8月13日(火)/レグ2:スラタニ~フアヒン
8月14日(水)/レグ3:フアヒン~フアヒン
8月15日(木)/レグ4:フアヒン~カンチャナブリ
8月16日(金)/レグ5:カンチャナブリ~カンチャナブリ
8月17日(土)/レグ6:カンチャナブリ(フィニッシュセレモニー)

タイのみでの開催に改められた2024アジアクロスカントリーラリーの新ルート

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