ママ友「この猫、買い替えたいの。いらない?」私「はっ?」【ペットを売りつける非常識ママ】を一喝!

ペットを飼ったら、大切なその子と一日でも長く一緒にいたいと思い、可愛がって大切にする飼い主がほとんどですよね。ペットを大切にできない人に、生き物を飼う資格はありません。今回は、ペットの命をあまりにも軽く考えている人に憤った経験のある、私の知人Aさんのお話です。

突然訪ねてきたママ友

Aさんは動物が大好き。犬や猫の保護活動で出会った男性と結婚し、一軒家を購入して数匹の犬や猫と暮らしています。

公園などで生まれたばかりの犬や猫が捨てられていれば連れて帰って里親を探したり、そのままAさんの家で飼ったりすることもよくあります。

「大切な命だからね、できる限り守ってあげたいの」
それがAさんの口癖になっていました。

そんなある日、Aさんのところにひとりの女性が訪ねてきました。
「あら、〇〇君のママじゃない。どうしたの?」
それはAさんの子どもと同じクラスの男児の母親。何故か手には、動物を入れるキャリーバッグを持っています。

猫を差し出して・・・

「あのね、この子うちで飼ってる猫なんだけど」
家のリビングに通されると、〇〇君のママはいきなりキャリーバッグを開けました。
「あら、かわいい猫ちゃん!」
キャリーバッグから現れたのは、毛足の長い1匹の猫でした。
「血統書付きなの、毛並みもきれいでしょ」
「うん、とってもきれいね! でもどうしたの? もしかして預かって欲しいとか?」
Aさんは今までにも、他のママ友が急に実家に帰らなければならない時などに数日ペットを預かったことがありました。

「ううん、違うの」
「え、じゃあどうしてうちに連れてきたの?」
〇〇君のママは、猫を抱き上げてAさんの膝に乗せました。
「かわいいなって思ったから飼ってみたんだけど、私ってすぐ飽きちゃうのよね。だからペットは2年くらいで買い替えたいの」
「……は?」
「猫って2年以上生きるじゃない? でももう飽きちゃったのよ。だからうちの猫を買ってくれない?」
〇〇君ママの発言を理解できず、Aさんはぽかんとしてしまいました。
「ちょっと待って、どういうこと? 買い替えるって、ペットは物じゃないのよ?」
「わかってるわよー、だからお願いしてるんじゃない。ここならたくさん猫もいるし、捨てられるより幸せだもの。もちろん安く譲るわよ。でも私、次はチワワ飼いたいの。お金足りるかなあ」

「待ちなさい!」
Aさんは思わず大きな声を上げました。
「どうしてそんなこと言えるの、もう2年も一緒に暮らした家族でしょ?」
「でも飽きちゃったのよ。猫って15年くらい生きるんでしょ? そんなに長く飼えないわ」
その言葉に、温厚なAさんもさすがにブチ切れ。
「あなたには動物を飼う資格がないわ!」
しかし〇〇君ママは全く悪びれない様子で、「わかったわよ、でも猫は置いていくわね。あとはよろしく」と言って帰ってしまいました。

その後Aさんが何度連絡をしても、〇〇君ママは「猫はもういらない」の一点張り。
Aさんは置いて行かれた猫を不憫に思い、家族として迎えることにしたそうです。

猫は大切にされて今でも元気にしていますが、〇〇君ママとは距離を置いたため、チワワを飼ったかどうかは知らないし知りたくもないとのこと。

大切な命に「飽きた」などとよく言えたものですね。ペットの最期まで見届ける覚悟がなければ、動物を飼う資格はありません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

© 株式会社ファッションニュース通信社