立花孝志氏 つばさの党黒川敦彦容疑者の実刑予想「反省もしてないでしょうから」今後は「先鋭化、凶悪化」

政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志氏(56)が17日、国会内での定例会見で、警視庁が同日、公職選挙法違反容疑(選挙の自由妨害)で政治団体・つばさの党代表の黒川敦彦容疑者(45)、同補選に立候補し落選した幹事長の根本良輔容疑者(29)ら3人を逮捕したことについて触れた。

黒川容疑者は、政治家女子48党(現みんなでつくる党、旧NHK党)の元幹事長。〝元部下〟の逮捕劇に「黒川くんが、前科なく来たことが不思議なくらい。特別捜査本部が作られているということで、警視庁は(つばさの党を)テロ組織のような扱いで対応しているのではないか」と評した。

警視庁が13日、都内のつばさの党事務所に家宅捜索に入った際、機動隊がいたことをいぶかる立花氏は「どう考えても機動隊が行くようなところではないんですよ。テレビに映った時に、機動隊に取り囲まれている暴力団の事務所的なイメージで、安易につばさの党の活動に参加しないように、興味を持っている国民に映像で洗脳していってるのかなと思います。それを見せておかないと本当に危険な人が集まってしまう」と指摘した。

逮捕時の黒川容疑者の〝ダブルピース〟について、立花氏は「ある意味、彼らの計算通り動いている。だからダブルピースじゃないのかな。20代とか10代後半の人が見ると、パトカーでダブルピースしている姿を見ると、ついていきたいと思う人っているんじゃないですかね。何かひっくり返したり、世の中変えたいと思っている人は結構、ついていく人多いんじゃないかな」と推察した。

さらに「相当警戒しないと、どんどん先鋭化というか、凶悪化していく。いわゆる陰謀論を持っている人たちが、続々集結しているのではないか。既成政党に対して不満を持っている国民からすれば、よりどころになっていく。自分たちのトップがいなくなったというところで暴徒化する可能性ってのは十分ありうる。『自分たちが応援している黒川さんたちが逮捕された』『不当逮捕だ』って、もう既にやり始めている。大きくなってくるっていうことについては相当、当局は警戒しているんじゃないか」と述べた。

立花氏は「かなりやばいと思っています。こんなにやっててね。さすがに反省もしてないでしょうから。保釈が認められるかっていうと、けっこうきつい。実刑食らうまで出てこないから、会うのは2年後、3年後かなっていう風に思っている」と、黒川容疑者の実刑を予想。「彼らはまず、自分たちの間違いを認めてから、他者の批判をしないとこれからも受け入れられない」と忠告した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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