中ロ共同声明、核汚染水放出に深刻懸念

 中国とロシアは16日北京で両国国交樹立75周年に際しての新時代全面戦略協力パートナー関係深化に関する共同声明を発表した。習近平主席とプーチン大統領が署名した。

 声明によると、双方は第二次世界大戦勝利の成果および「国連憲章」に記された戦後の世界秩序を引き続き断固守り、第二次大戦の歴史の否定、わい曲、改ざんに反対する。双方は正しい歴史観教育を進め、世界反ファシズム戦争記念施設を保護し、汚されたり、破壊されたりしないよう保護し、ナチズムと軍国主義の行為の美化、さらには復活のたくらみを厳しく非難しなければならないと指摘した。双方は2025年に中国人民抗日戦争とソ連大祖国戦争の勝利80周年を盛大に祝い、正しい第二次大戦史観を共同で発揚することを計画している。

 双方は日本が海洋に福島の核汚染水を放出していることに深刻な懸念を表明し、日本が責任ある方法で核汚染水を安全に処理し、厳格な国際的監視を受け入れ、関係国の独立した監視の要求を尊重するよう要求する。〔北京5月16日発新華社=中国通信〕

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