2026年月面着陸はアポロ計画より困難 月面を歩いた宇宙飛行士が予測「南極は影が非常に深く、荒れた地形」

2026年の月面着陸は、アポロ計画よりも困難なものになることが分かってきた。アポロ計画で月面を歩いた宇宙飛行士であるチャーリー・デュークは、1960年代から70年代かけてのアポロ号着陸に比べ、2年後に月の南極付近に有人着陸を目指す「アルテミスⅢ」の計画では、サイズの大きい宇宙船がより荒れた地形に到着することから非常に難しいものになるだろうと話した。

1972年のアポロ16号のミッションに参加したデュークは、ザ・タイムズ紙で「アルテミスの最初の着陸計画は困難を極めるだろう。月の中でも南極付近は影が非常に深く、クレーターや丘が多くありとても荒れた地形に行くことになるからだ」と予測した。

さらに「着陸地点を本当に慎重に選ばなくてはならない。ミッションの構成では、組み立て、燃料供給、到達しそこからの下降だ。アポロの時よりもずっと困難なものになると考えている」「アポロはとてもシンプルなやり方だった。アルテミスの乗り物は巨大だ。30メートルかそれ以上の高さだ。エアロックがあり、地面に降りるエレベーターを設置しなくてはいけない」と、月を経験している数少ない人間としての見通しを語った。

NASA(米航空宇宙局)は、アルテミス3号の打ち上げを2026年に計画。1972年のアポロ17号以降初めての人類の月面着陸を予定している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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