私たち夫婦が、新婚だったころのお話です。当時の日課は、寝る前にお互いの耳のお掃除をし合うことでした。新婚夫婦の私たちにとっては、至福の時間だったのですが……。
夫婦でインフルエンザに罹る
この年の冬に、夫婦で仲良くインフルエンザに罹り数日間寝込みました。
熱が下がり喉の痛みや鼻水などの症状は徐々に緩和されたのですが、2人とも耳の痛みにずっと悩まされました。
特に私は、左耳の痛みが日に日に強くなり、気づいたらほとんど聞こえないような状態に……。
さらにご飯や飲み物を「ゴクン」と飲み込む時に激痛が走り、市販の痛み止めでは耐えられなくなったため、病院に駆け込みました。
耳かきのしすぎで外耳炎を発症
仕事帰りに夫と耳鼻咽喉科へ行きました。
先生から「2人とも耳かきのやりすぎ! 外耳炎になってるよ!」と呆れ顔で言われました。
続けて、「綿棒? 耳かき? どっちでやってるの」と聞かれ、私が「えっと、耳かきで毎日やってます」と伝えると、先生は「あぁもう最悪!一番ダメなやつね!」と……。
さらに「野生動物って耳かきしないでしょ! 人間も一緒! 絶対耳かきしちゃだめなの。耳のゴミは自然に出るからね! 分かった!?」とダメ押しまでされました。
耳が痒くなった時はどうすればいいの?
私たちは先生の話を聞いて、ある疑問が生まれました。
それは、耳が痒くなった時の対処法!
そこで恐る恐る「あの〜耳が痒くなったらどうすればいいんでしょうか?」と蚊の鳴くような声で質問すると……。
「それは、もうすぐ耳垢が出るってサインだから喜びなさい!」と笑いながら言われたのです。
「耳垢が出るサイン!?」という初めて聞いた言葉の並びに、私たちは思わず吹き出してしまいました。
耳のケアには細心の注意が必要!
病院から帰宅後、すぐに耳かきと綿棒をゴミ箱に突っ込みました。
耳かきは結婚祝いでもらったものだったので名残惜しかったですが、自宅に置いていると使ってしまいそうだったので処分しました。
しばらくは、夫婦のラブラブタイムがなくなって寂しかったです。
でも、それ以来、耳の病気に罹らず元気に過ごせています!
みなさんも、耳のケアには十分に気をつけてくださいね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子