最下位西武に突きつけられるつらい数字 借金は今季最多、18日にも自力Vの可能性が消滅

ソフトバンクに敗れ、ベンチでたたずむ西武・松井監督(左)と平石コーチ(撮影・西田忠信)

最下位の西武にとってつらい数字が並ぶ。今季5度目の3連敗で、借金は最多の12。首位ソフトバンクとのゲーム差は「13・5」に広がった。4月に悪夢の3試合連続サヨナラ負けを食らった敵地・福岡では、今季まだ一つも勝っていない。

開幕から得点力不足にあえぐ打線がソフトバンクのモイネロを捉えきれず、先発のボーも踏ん張れなかった。「(福岡で)勝てていませんが、良くなってきていると思いますし、間違いなく…」。投打に振るわなくても、試合後の松井稼頭央監督は努めて前を向いた。

打線の起爆剤になりかけていたドラフト6位の村田が15日の日本ハム戦で左膝後十字靱帯(じんたい)損傷の重傷を負った。全治まで3カ月の見込みで、松井監督も「(復帰まで)時間がかかりますけど、また強くなって戻ってきてもらいたい」とルーキーの心中を思いやった。明るい材料を見いだせないまま、苦しい戦いが続く。18日は引き分け以下で自力優勝の可能性が消滅する。(西口憲一)

© 株式会社西日本新聞社