山形市山寺の総鎮守・山寺日枝神社(高見秀也宮司)の例祭「山王祭」が17日、同神社周辺で行われた。白装束に烏帽子(えぼし)をかぶった男衆が3基の神輿(みこし)を激しく揺り動かしながら門前町を駆け抜ける「神輿振り神事」を披露し、沿道を盛り上げた。
祭神の再誕を示す「御生(みあ)れ神事」の一つで、神輿はそれぞれ雄鶏(おんどり)(男神)、雌鳥(めんどり)(女神)、卵(子供神)の三柱の祭神を祭っている。同神社は縁結びや安産の神徳(しんとく)があるとされ、神輿を荒々しく揺さぶるのはお産の陣痛を表しているという。
3基のうち、一番大きな雄鶏神輿は約400キロ。男衆は「おりゃー、おりゃー」と威勢のいい声を上げながら疾走し、追いつ追われつの神輿振りを繰り広げた。