プーチン氏、米の二次制裁批判 「ドルの信認損なう」

[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は17日、米国の制裁政策はドルの信認を損ねていると指摘し、中ロは急拡大する両国貿易が、中国の銀行に対する制裁措置の影響を受けるのを回避する方策を見つけることになると述べた。

米政府は、ウクライナ侵攻に関連した対ロシア制裁の一環で、外国銀行に二次制裁を科すとしている。このため、一部の中国の銀行はロシア企業との取引を制限している。

中国訪問中のプーチン氏は会見で、このような制裁は国連安全保障理事会の承認がなければ非合法だと指摘。米国にとっても逆効果で、米国の「愚かさ」を示していると述べた。

米国の行動がドルの信認を損ない、各国の外貨準備高におけるドルの比率が減る原因になっているとした。

ロシアと中国の決済を巡る問題で解決策はあり得ると述べたが、具合的な内容は明らかにしなかった。

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