プーチン氏、ゼレンスキー氏の正当性に疑問 戒厳令で大統領選延期

[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は17日、ウクライナ大統領選が戒厳令が敷かれていることで延期されていることに触れ、ゼレンスキー大統領の政治的正当性に疑問が出てくるとの考えを示した。

ゼレンスキー大統領の任期は今月末に切れるが、2022年2月のロシアによる全面侵攻開始以降、戒厳令が敷かれているため、大統領選は予定されていない。

プーチン氏は訪問先の中国で行った記者会見で、ゼレンスキー氏の政治的正当性は問題になっているかとの質問に対し、ウクライナの憲法裁判所が決定すべき問題とした上で、ウクライナと将来的に戦争に関する何らかの合意に署名する場合、適切な人物と署名しなければならないため、ロシアにとっても重要な問題になると指摘。「文書に署名する場合、正当的な当局者と署名する必要がある」と述べた。

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