【正式結果】ボルトレートが今季2度目のPP獲得。再審査でプレマ勢がポジション取り戻す/FIA F2第4戦予選

 5月17日、2024年FIA F2第4戦イモラの公式予選が行われ、ガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)が最速タイムを記し、5月19日に行われるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は16番手で予選を終えている。

 30分間の予選は、直前に行われたFIA F3第3戦予選での赤旗導入の影響でスタート時刻がディレイとなり、当初の予定から5分遅れの日本時間23時5分(現地時間16時5分)、気温24.5度、路面温度41.6度のドライコンディションでスタートを迎えた。

 各車2周のウォームアップランを経て、ファーストアタックに臨んだ。そんななか、フリー走行で2番手と好位置につけていたFIA F2ルーキーのボルトレートが1分28秒044を叩き出し暫定トップに浮上する。

 ファーストアタックでタイムを伸ばしきれなかったゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)は、2アタック目に1分28秒010をマークし、ボルトレートを0.034秒上回る。ただ、その直後にボルトレートが1分27秒739をマークし、マローニを0.271秒引き離す。

 3番手にアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)と、予選前半はフリー走行で好タイムを刻んだドライバーが上位につけるなか、宮田はトップから1.490秒差の1分29秒229で暫定18番手という位置で、予選後半を迎えた。

 各車ニュータイヤに履き替え、残り時間8分というところから再度アタックへ臨んだ。陽も傾き、気温は24.4度とセッション開始時点からほぼ変わらずも、路面温度は38.8度まで下がるなか、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が1分27秒111をマークし暫定トップに浮上する。

 ただ、残り2分というところでボルトレートが1分27秒056を叩き出し、ベアマンからトップの座を取り戻すと、ここで勝負は決した。

 FIA F2ルーキーのボルトレートが開幕戦サクヒール以来となる自身2度目のポールポジション獲得となった。0.055秒差の2番手にベアマン、0.216秒差の3番手にハジャルが続いた、かと思われた。

 ただ、暫定2番手につけていたベアマン、暫定で4番手につけていたアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)を含む複数台がトラックリミット違反によりベストタイム抹消にとなり、ベアマンは16番手、アントネッリは19番手と、プレマ勢が揃って後退する結果に。

 これで予選結果は2番手ハジャル、3番手ジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)、4番手ゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)へと変わった。宮田はトップから0.994秒差の1分28秒050をマークし暫定17番手で走行を終えていたが、上位勢の降格により暫定結果は12番手となった。

※追記:予選が終了し暫定結果が提示された後、プレマ勢を含む複数台のトラックリミット違反に関して再審査が行われ、ベアマンが2番手、アントネッリが4番手に復帰するなど、複数のドライバーがベストラップを取り戻す結果となり、暫定12番手となっていた宮田の予選最終結果は16番手となった。

 5月18日に行われるスプリントレース(決勝レース1)のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定されるため、10番手タイムを記録したアムーリ・コルデール(ハイテック・パルスエイト)がポールシッターとなった。

 2024年FIA F2第4戦イモラのスプリントレースは、5月18日の日本時間21時15分(現地時間14時15分)より、25周もしくは45分+1周で行われる。

2024年FIA F2第4戦イモラ 自身2度目のPPを獲得したガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)
2024年FIA F2第4戦イモラ オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)
2024年FIA F2第4戦イモラ アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)
2024年FIA F2第4戦イモラ アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)

■2024年FIA F2第4戦イモラ 予選正式結果

Pos. No. Driver Team Time Laps

1 10 G.ボルトレート インビクタ・レーシング 1’27.056 13

2 3 O.ベアマン プレマ・レーシング 1’27.111 12

3 20 I.ハジャル カンポス・レーシング 1’27.272 12

4 4 A.アントネッリ プレマ・レーシング 1’27.320 13

5 24 J.デュルクセン AIXレーシング 1’27.384 12

6 5 Z.マローニ ロダン・モータースポーツ 1’27.428 14

7 23 R.スタネ トライデント 1’27.467 11

8 17 P.アーロン ハイテック・パルスエイト 1’27.475 12

9 12 F.コラピント MPモータースポーツ 1’27.614 12

10 16 A.コルデール ハイテック・パルスエイト 1’27.663 12

11 14 E.フィッティパルディ ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’27.739 13

12 25 T.バーナード AIXレーシング 1’27.774 12

13 11 D.ハウガー MPモータースポーツ 1’27.795 12

14 21 J.マルティ カンポス・レーシング 1’27.802 12

15 22 R.フェルシュフォー トライデント 1’27.886 11

16 6 宮田莉朋 ロダン・モータースポーツ 1’28.050 14

17 9 K.マイニ インビクタ・レーシング 1’28.061 11

18 2 Z.オサリバン ARTグランプリ 1’28.128 13

19 15 R.ヴィラゴメス ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’28.131 13

20 8 J.コレア ダムス・ルーカスオイル 1’28.192 13

21 7 J.クロフォード ダムス・ルーカスオイル 1’28.333 8

22 1 V.マルタンス ARTグランプリ 1’28.569 7

投稿 【正式結果】ボルトレートが今季2度目のPP獲得。再審査でプレマ勢がポジション取り戻す/FIA F2第4戦予選autosport web に最初に表示されました。

© 株式会社三栄