栃木県日光市山内の世界遺産・日光東照宮で17日、春季例大祭が始まった。表参道では関連行事の「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われ、人馬一体となった妙技が、大勢の観衆を魅了した。
表参道には長さ約220メートル、幅1.8メートルの特設の馬場が設けられた。騎馬武者たちは馬場を練り歩いた後、疾走する馬の背から三つの的に向けて次々に矢を放った。
天候にも恵まれ、国内外からの多くの観光客らが見守る中、計9騎が腕前を披露。的中するたびに大きな拍手が送られた。
宇都宮市台新田、会社経営平石理恵(ひらいしりえ)さん(45)は「地元出身だが初めて見ました。本物は迫力が違っていて、感動しました」と感心した様子だった。
例大祭最終日の18日は、午前11時から「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われる。