木村拓哉テレ朝ドラマが1ケタ視聴率に なぜかTBSが気が気でないワケ

木村拓哉

俳優の木村拓哉(51)が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ「Believe―君にかける橋―」(毎週木曜午後9時)の平均世帯視聴率が2週連続で一けた台だった。これには同局はもちろん、TBSも固唾をのんで見守っているという。

同ドラマは、大手ゼネコンで橋づくりに情熱を燃やす狩山陸(木村)が、建設現場の崩落事故で〝あらぬ罪〟をかぶり、刑務所に服役するも再生の道を模索するというストーリー。天海祐希、上川隆也、竹内涼真と主演クラスがわきを固めている。テレ朝としてもドラマを盛り上げるべくダイジェスト版を放送したり、情報番組でPRしたりするなど視聴率アップに余念がない。

ところが、初回(4月25日)こそ11・7%の2ケタ台で好発進したものの、第2話(5月2日)は10・1%、そして第3話(同9日)には9・6%の1ケタ台に突入。第4話(同16日)も9・8%と1ケタ台が続いた。

ある制作会社関係者は「今の時代、ドラマで10%くらいの視聴率を取っていれば、万々歳と言っていいのかもしれません。実際、4月期で2ケタ台を複数回出している民放ドラマは長谷川博己主演の『アンチヒーロー』(TBS系)ぐらいです。ただ、主役に木村を擁して、主演を張れるだけの俳優陣をこれでもかと起用してこの数字はやや物足りない」と話す。

そんな中、TBSも同ドラマの視聴率アップをひそかに願っているという。あるテレビ局関係者の話。

「TBS系で今冬にもスペシャルドラマ『グランメゾン東京』が放送されるからです。フランスにロケまで行って相当な制作費をかけ、映画化するという情報まであります。今回の『Believe』がパッとしなかったら、悪い流れが『グランメゾン東京』にも影響しかねない。TBS関係者もヒヤヒヤしながら視聴率の推移を見守っているそうです」

木村は期待にこたえることができるか。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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