『アド街』5代め秘書に“抜擢”3年めの中原みなみアナ、テレ東がたどらせたい「人気ナンバーワン」先輩アナの道

ミス慶應SFC準グランプリの際の中原みなみアナは「JJ」に登場したことも(JJ OFFICIAL SITEより)

テレビ東京の人気看板番組であり、2024年4月で30年めに突入した『出没!アド街ック天国』。4月に5代めのMC(秘書)に就任したのは、入社3年めの中原みなみアナウンサーだ。

「彼女は在学中に『ミス慶應SFC』の準グランプリや、藤沢市観光協会の『湘南江の島海の女王』にも選ばれています。また、BSフジで学生キャスターを務めるなど、アナウンサーになるために生まれてきた女性といわれたほどでした。入社前から、おおいに注目されていました」(テレビ誌記者)

入社してからも、その勢いは止まらなかった。1年めから同期の藤井由依アナと情報番組『7スタライブ』のメインキャスターを担当。また、人気番組である『隅田川花火大会』のリポーターに起用されるなど、テレ東がいかに期待していたかが分かるキャリアだが、今回、満を持して局の看板番組への登場となった。

『アド街』は1995年4月にスタート。初代アシスタント(秘書)は八塩圭子アナ(現・フリー)が務め、その後は大江麻理子アナ、須黒清華(さやか)アナ、そして片渕茜アナ(現・キャスター)と、歴代の人気アナが担当。大江アナ、片渕キャスターはその後、テレ東の“柱”ともいうべき経済番組のキャスターに就任。いわば、テレ東にとって『アド街』は、人気者になるための登竜門でもあるわけだ。

中原アナの“抜擢”にテレ東の“親心”を感じるが、前出の記者は、少々違った見方をする。

「中原に対する期待の大きさは、間違いありません。ただ近年、テレ東の人気アナの多くがフリーになる傾向が強いんです。鷲見玲奈アナや森香澄アナもフリーに転身し、大成功しています。その影響か、2024年3月には福田典子アナが、6月いっぱいで松丸友紀アナ、須黒清華アナの退社が決まっているんです。

テレ東としては、中原アナを育てたいと同時に、フリー転身の歯止めの意味でも、3年めながら『アド街』に起用したのでしょう。また将来的には、もうひとつの看板番組である『モヤモヤさまぁ~ず2』にも起用したいという思惑があるようです。かつて、大江アナは両番組のMCを務め、いまでは“テレ東の顔”として、人気ナンバーワンの地位を確立しています。その道を中原アナにもたどらせたいのでしょう」

2024年1月クール(1月1日~3月31日までの3カ月間)の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)がフジテレビを上回り、開局以来、初の最下位脱出を果たしたテレビ東京。さらなる飛躍を目指すためには、中原アナの活躍が欠かせないかもしれない。

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