【新日本】EVILがAEW社長に制裁予告 モクスリー vs 竹下のエリミネーター戦決定に激怒

なぜか手にしているIWGP世界ベルトを誇示するEVIL

新日本プロレスの6月9日大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦するEVILが、AEWのトニー・カーン社長に制裁予告だ。王座戦を前にAEWマットではIWGP挑戦権をかけた「エリミネーターマッチ」が決定。これに怒り心頭のEVILは、合同興行「Forbidden Door(FD)」(6月30日=日本時間7月1日、米ニューヨーク)へ不敵発言を連発した。

大阪城決戦を前に、IWGP世界王座戦線はAEWマットでも新たな動きが生まれた。かねて挑戦をアピールしていた竹下幸之介が「Double or Nothing」(26日=日本時間27日、ラスベガス)でモクスリーとエリミネーター戦を行うことが決定。竹下が王者に勝利した場合は挑戦権が発生する。

これに対し不快感をあらわにするのがEVILだ。「俺と戦うことが決まった時点で、モクスリーは大阪城までの運命だよ。そんなレベルの低い団体で俺への挑戦者を決められるわけねえだろ。そんな試合、何の意味もねえよ」と、仮に同戦で竹下が勝ったとしても、自身が王者になった場合は挑戦権は無効と主張。「モクスリーも俺の前に立つのが怖いからって、わざと負けたりするなよ? どのみちお前には逃げ場なんかねえってことだけ伝えといてやる」と言い放った。

そして怒りの矛先は、AEWのトップであるカーン社長に向けられた。4月にはモクスリーのV1戦が、そして今回はエリミネーターマッチが、それぞれ新日本の興行で決定済みの王座戦を差し置いてAEWマットで開催されている。団体最高峰王座が流出中とはいえ、この屈辱的な状況にはさすがに黙っていられない。なぜならEVILは自称・新日本の最高権力者だからだ。「好き勝手にやりやがって、いい加減こっちも黙っちゃいねえぞ。大した規模でもねえ団体の社長ごときが、俺と対等を気取ってんじゃねえ。俺の会社とお前の会社じゃ格が違うんだよ」と、ついに〝最高権力者同士〟の遺恨が勃発した。

圧倒的な資本力を持つAEWを相手にしても、EVILの根拠のない自信は揺るがない。「どうも立場をわきまえてねえようだから、俺が一回教育してやろうか? オイ、FDで俺の前に立ってみろ。次はコルセットじゃすまねえぞ。俺とお前じゃレベルが違うんだよ」と、どこかで聞いたことのある言い回しで出頭命令。合同興行のリングで、カーン社長に落とし前をつけさせるつもりだ。

もはや言いがかりに近いレベルだが、IWGP世界王座奪回を果たせばEVILの発言力は自ずと強まる。大阪城決戦の行方次第で〝社長対決〟実現の可能性が出てきてしまった…。

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