S・シェフラー逮捕劇の詳細判明「誤解があった」 罪状認否は週明け21日

シェフラーの逮捕劇の内容が明らかになってきた(撮影:GettyImages)

<全米プロゴルフ選手権 2日目◇17日◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609ヤード・パー71>

今季2戦目のメジャー大会2日目を前に、ケンタッキー州ルイビルに衝撃が走った。早朝5時ごろ、大会のシャトルバスが交通事故を起こし関係者に死者が出る事案が発生した直後、今度はスコッティ・シェフラー(米国)が現地時間午前7時28分にまったく別の事案で逮捕され、警察に連行された。

交通事故の影響もあって、まだ暗く雨が落ちるコース入り口付近は混乱状態に陥った。そのなかで、選手エントランスに車で進んでいたシェフラーにある警察官が駆け寄ったという。この警察官は選手誘導専門ではなく、混迷のなかで駆けつけていたとシェフラーの弁護人は話している。

停止を要求されたシェフラーは事態を即座に把握できず、そのまま10数メートルほど進み、その際に警察官を引きずる形となってしまったとの報告があり、そこで車から下ろされ手錠をかけられたという。警察関係者の発表では、この警察官は手首をケガし病院に搬送されたとのことで、シェフラーはその後、暴行罪など複数の罪で逮捕されたという。

弁護人によれば、「シェフラーは正しいクレデンシャル(通行証)を保持しており、前日までと同様にコースに入ろうとしていたものであり、周囲の混乱を理解していなかった」と、悪天候の夜明けで周囲が暗い中で、決して故意でなかったと発表している。

大会関係者によれば、一時は収監されたシェフラーだったが、午前8時40分に会場のバルハラGCのオーナー同席のもと釈放。午前9時15分ごろコースに到着し、事故の影響で午前10時08分にずれ込んでいたスタート時間に間に合ってプレーを進めた。

釈放後にはSNSで声明を発表したシェフラー。「指示を誤解してしまった。決して無視するつもりはなかった」と弁明している。

このあと、週明けの21日(火)に罪状認否が予定されていると報じられており、ルイビル市長は「捜査は継続される」としている。

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