【オリックス】投打とも戦力不足で首位と10・5差 チーム内から早くも「3位狙いで」の声

今季は苦しいやりくりを強いられているオリックス・中嶋監督

4連覇を狙うオリックスが大苦戦を強いられている。17日の楽天戦(京セラ)は先発・田嶋が8回途中3失点と粘ったが、打線が早川に苦しめられて3―5と完敗。引き分けを挟んで4連敗で借金は6となった。

中嶋監督は「田嶋はよく投げた」とし、一度は同点に追いついた打線について「ポジティブに考えないといけない。不足している部分の責任はこちらにある。やるべきことができていないといけない」と前を向いた。

この日は西川が今季2度目のスタメン落ち。打率2割6厘で5月は9試合で打率1割7分2厘と低空飛行が続き、森、頓宮、二軍調整中の杉本とともに得点力不足の元凶となっている。投手陣も宮城、山下の左右の両輪をはじめ、先発候補だった山岡、中継ぎの要の小木田、宇田川、山崎らが抹消中。ケガや再調整で投打ともに戦力が揃わない状態が続く。

その間にも首位ソフトバンクにどんどん水を開けられ、ついに10・5ゲーム差。一昨年には最大11・5差から逆転Vを成し遂げたが、チーム内には「そんなことは考えず、ここで踏ん張るしかない。斎藤(響介)もいけるし、山岡ももうすぐ上がって来れるはず」との見方がある一方で「この差をひっくり返すのは難しい。向こうは勝率7割を超えているし、この先に失速するにしても6割はキープするだろう。2位の日本ハムの勢いは続かないだろうし、3位に入るチャンスはある。3位狙いで考えておいた方がいい」と声も聞かれる。

王者の意地を見せてもらいたいが…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社