米国株式市場=ダウ終値で初の4万ドル台、利下げ観測など追い風

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値ベースで史上初めて4万ドル台に乗せた。経済指標を受け連邦準備理事会(FRB)の年内利下げ観測が裏付けられる中、ナスダック総合とS&P総合500種も今週は力強く上昇した。

ダウは前日、取引時間中に史上初めて4万ドル台に乗せていた。 この日は4万0003.59ドルで取引を終了。一時は4万0010.88ドルまで上げた。

週足ではナスダックとS&Pが4週間、ダウが5週間連続で上昇した。

この日はS&P500の11セクターのうち8セクターが上昇。エネルギー株が上昇した一方、テクノロジー株が大きく下げた。

トゥルーイスト・アドバイザリー・サービス(アトランタ)の共同最高投資責任者、キース・ラーナー氏は「これまでの動きを消化する日になった」と述べた。

CMEフェドウオッチによると、FRBが9月に利下げに着手する確率は68%。

プラム・ファンズ(ウィスコンシン州マディソン)の最高経営責任者兼ポートフォリオ・マネージャー、トム・プラム氏は 「インフレを巡り、今週はさまざまなシグナルが飛び交った」と指摘。「来週は米半導体大手エヌビディアの決算発表が市場の大きな動意になる可能性がある」と述べた。

個別銘柄では、半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)が1.1%高。マイクロソフトがクラウドコンピューティングの顧客に、AMDの人工知能(AI)半導体によるプラットフォームを提供する計画を発表した。

オンライン掲示板運営レディットは10%高。レディットは前日、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIとの提携を発表。レディットのコンテンツをチャットGPTに提供する。

一方、ミーム株のゲームストップは約20%安。第1・四半期の純売上高が前年同期比で減少するとの見通しを示した。

米取引所の合算出来高は約156億株。直近20営業日の平均は約117億株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.18対1の比率で上回った。ナスダックでは1.09対1で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 40003.59 +134.21 +0.34 39911.7 40010.8 39858.8

2 8 6

前営業日終値 39869.38

ナスダック総合 16685.97 -12.36 -0.07 16708.4 16726.4 16613.8

9 1 4

前営業日終値 16698.32

S&P総合500種 5303.27 +6.17 +0.12 5303.10 5305.45 5283.59

前営業日終値 5297.10

ダウ輸送株20種 15501.43 -59.49 -0.38

ダウ公共株15種 951.42 +1.46 +0.15

フィラデルフィア半導体 4983.03 -34.52 -0.69

VIX指数 11.99 -0.43 -3.46

S&P一般消費財 1454.92 +7.05 +0.49

S&P素材 579.79 +4.89 +0.85

S&P工業 1059.01 +1.28 +0.12

S&P主要消費財 834.43 -2.14 -0.26

S&P金融 704.84 +4.26 +0.61

S&P不動産 242.76 -0.02 -0.01

S&Pエネルギー 721.66 +9.72 +1.36

S&Pヘルスケア 1703.00 +2.71 +0.16

S&P通信サービス 297.29 +1.46 +0.49

S&P情報技術 3897.20 -18.73 -0.48

S&P公益事業 365.85 +0.04 +0.01

NYSE出来高 9.79億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38755 + 15 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 38745 + 5 大阪比

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