米ミシガン州で、3人組の強盗を撃退した女性の大胆な行動が話題になっています。
テレビ局WXYZ によると、5月14日午後5時ごろ、レイチェル・スミグルウスキーさんは大型量販店「ターゲット」の駐車場に停車した車の中にいました。恋人を職場に迎えに行くのに、時間を潰していたといいます。
すると突然、マスクをつけた若い男3人が車に近づき、車のキー、財布、携帯電話を渡すよう叫びました。車の窓は開いており、「ただ困惑してとても怖かった」とレイチェルさんは当時を振り返ります。
とっさに通報を試みましたが、男は携帯電話を叩き落とし、所持していた銃でレイチェルさんの口元を殴りました。そして、レイチェルさんの頭に銃を突きつけたそうです。
レイチェルさんは命令通り、所持品を渡して車を降りますが……
「私の中で何かがキレました。こんなことさせない、という思いが湧いてきました」
WXYZの取材に答えるレイチェルさん
車のルーフを叩きながら「誰か助けて!」「銃を持ってる!」と大声で叫んだそう。異変に気づいた人が、911に通報しました。
3人組は車を降りて逃げようとしましたが、まだ車のキーを奪われたままだと気づいたレイチェルさんは、なんと男たちをビーチサンダルで追いかけます。
「駐車場中を走りまわりました。ビーチサンダルが途中で脱げて、足に切り傷を負いました」
大胆な行動に出た理由を「3人ともガリガリで、小さなティーンエイジャーに見えたから」と語ります。
事件の再現をするレイチェルさん
追い回された強盗犯は、車のキーをレイチェルさんに投げつけ、そのまま逃走しました。その後、警察がトイレに隠れていた3人を発見し、身柄を確保。レイチェルさんの見立てどおり、14歳から18歳のティーンエイジャーでした。
レイチェルさんは、駐車場で迷わず通報してくれた人々に感謝を述べました。
「私がもっと警戒していれば、事件は起きずに済んだかもしれません。彼らにとって私は狙いやすいターゲットだったんです。相手を間違えましたけどね」
ネットでは、レイチェルさんの勇気ある行動に賞賛が寄せられました。
「レイチェルはヒーローだ! 若い彼女に愛と尊敬を」
「鳥肌たった」
「恋人も彼女を誇りに思うだろうね」
「強盗犯がキーを投げ返すところが最高(笑)女性が無事でよかった」
「どちらのほうが強いか、速いか、大きいかが重要じゃない。どちらのほうが『恐れていないか』がこういう状況で勝敗を分けるんだね」