柄本時生&今井隆文プロデュースのドラマ「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」に賀来賢人、落合モトキ、岡田将生が集結

テレ東系では7月12日からドラマ24「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」(金曜深夜0:12)がスタート。柄本時生今井隆文がドラマを初めてプロデュースし、賀来賢人、柄本、落合モトキ岡田将生が共演する。賀来、柄本、落合、岡田は、プライベートでも親交があり、コロナ禍の2020年に「劇団年一」(げきだんねんいち)を結成。同年5月上旬に第1回作品「肌の記録」を配信し、反響を呼んだ。10年来の友人である4人が芝居を通して作り上げる空気感に注目だ。

「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」の舞台は、東京都墨田区の錦糸町。そこにあるハウスクリーニング店「整理整頓」は、10年前に娘をイジメで亡くした夫婦の家、幼なじみが働いていたフィリピンパブ、責任を取りすぎて壊れた映像会社の社長のオフィスなど、過去に事情を抱えた場所を清掃する店だ。そこに所属する3人と、この街で起きた未解決事件や不祥事の真相の告発を行うルポライターが期せずして出会い、さまざまな人々の間で起きた出来事を通じて、自らの過去と向き合っていく。総監督を担うのは、柄本が20年前に初めて出演した映像作品「4TEEN」の監督でもある廣木隆一氏。

プロデュースを務める柄本と今井は、それぞれが俳優として活躍中。太田勇プロデューサーは「時生くんと今井さんと3人で渋谷で会った時に時生くんから『どっちがいいとか悪いとか決めつけたくないというか、決めつけられない群像劇ドラマをやりたいんです』と相談された」という。

そんな柄本は「もともと20代前半に飲み屋で『なんかやれたらいいよねぇ!』『面白いことやりたいよな!』こんなことを夢みたいに語っていました。30代になって実現できるまで来れたんだなと…すごく感慨深い思いです(笑)。一緒にやろうと言ってくれた監督、プロデューサー、スタッフ、そして何より今日まで友達でいてくれて『こんな企画出してもいいかな?』と聞いた時に『いいよ!』と言ってくれた3人。本当に感謝です! 一生懸命働いて頑張りたいと思います!!」と周囲の支えを伝える。

続けて「『大人』になるというのが今回のテーマの一つです。ゆっくり話は進んで、ゆっくり終わっていきます。この機会に『大人』になることって悪くないかもと思っていただければなと思います」と制作意図を語る。柄本は「整理整頓」の社員の1人で、過去の事故により車椅子で生活を送る裕ちゃんこと、今井裕樹役も担う。

プロデュース・脚本・出演の3役をこなす今井は、柄本から本作の相談を持ちかけられ、共にドラマ化に向けて動いていたらプロデュースをすることになったとのこと。「企画・プロデューサー・脚本・出演とおそらく、あまり前例がないことをやらせてもらえているので、携わってくださっている皆さま、見てくださるであろう皆さまへの感謝を忘れずに、撮影を頑張っていきたいと思います!」と意欲をのぞかせている。

「整理整頓」の社長・木ノ本大助役を演じるのは、ドラマ「忍びの家 House of Ninjas」(Netflix)で原案・主演・プロデューサーを務めたほか、映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」ではボイスキャストになるなど、俳優の枠を超えて存在感がますます増している賀来。「柄本時生がプロデュースする作品のオファーが来ました。断る理由も、断る権利もありません。もう恥ずかしさを通り越して何が起きるか想像もつかない楽しい現場になりそうです。皆さま、時生くんの頭の中をぜひ深夜にご堪能ください」とコメントしている。

「整理整頓」の社員で、大助と裕ちゃんの後輩・奥田一平役に扮(ふん)する落合は、「このキャストさん、スタッフさんで仕事ができる機会はこの先ないと思うので、日々の撮影の中で新しいものを見つけていきたいです。人とのつながり、居場所を再確認できる。そんなことを感じられるドラマになっていると思います。毎週この時間を楽しみにして見ていただけたら幸いです」とやる気をみなぎらせる。

錦糸町で暗躍するルポライター・坂田蒼役を担う岡田は、「私が演じさせてもらう蒼という役。とても謎です。しかし回を追うごとに少しずつ人物の背景が浮かび上がっていきます。楽しみながら見ていただけたらうれしいです。あと、個人的に僕の地元に近い錦糸町。子どもの頃から行っていました。このドラマを見たら錦糸町を歩きたくなると思われます」と語っている。

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