『Mリーグ』2度目優勝のPirates、小林剛が連覇を宣言 「ぶっちぎってやりたい」に仲林圭は驚き

取材に応じた(左から)鈴木優、瑞原明奈、小林剛、仲林圭、木下尚監督【写真:ENCOUNT編集部】

閉幕式後の囲み取材に応じる

プロ麻雀リーグ「Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズが17日、最終日を迎えた。レギュラーシーズン、セミファイナルと首位通過だったU-NEXT Piratesがファイナルシリーズも制し、“完全優勝”を果たした。閉幕式後、小林剛、仲林圭、瑞原明奈、鈴木優、木下尚監督が取材に応じた。

「2019-20」シーズン以来、4年ぶりにシャーレを掲げた。Mリーグ史上初めてとなる2度目の優勝を達成したチームとなった。個人賞でもMVPに輝いた鈴木は「MVPを獲った時期はそれはそれで喜びもあったんですけど、この4人でチーム優勝したいという気持ちが強かったので、やっとMVPも今喜べます」と白い歯をこぼした。

13日に鈴木と共にトップを飾った瑞原は、開幕前から「優勝する」と宣言していたため、有言実行した形に。これについて質問が飛ぶと、「自分は予言者だったんだなと(笑)。もちろん、1年間このチームで戦ってみて手応えを感じていたのが、優勝するんじゃないかと思った理由ではあるんです」と説明。「でも、なんか開幕前から今年優勝する気がするなって、漠然とした予感がありました。私、あまりそういうことを口にしないタイプですけど、今年はずっと優勝優勝と言い続けて、実際にそれが達成できたので、とてもうれしい気持ちです」と笑顔を弾けさせた。

この日の最終戦に登板した仲林は、優勝の瞬間について聞かれると「正直、優勝決まった卓に座ってただけで、優勝を決めたのはこの4人が1週間ですごいポイントを一気に積み重ねたからです。僕が優勝を決めたっていうより、全員で優勝を決めたなという感覚でしかないですね」とコメント。

また、閉幕式で両親が会場に駆けつけていると明かしたことに触れ、両親にかける言葉を聞かれると、「シンプルに、『育ててくれてありがとう』っていう一言です」と回答。これまで麻雀の大会などで優勝したときに両親と話す機会などがなかったとして、「うちの両親は非常に固くて、麻雀があんまり好きじゃなかったんです。『麻雀やるんだったら、もううちの敷居をまたぐな』ぐらいの固い人間です。でも、Mリーグができて、そのままプロっていう立場ができて、U-NEXTさんと選手契約してると伝えたら、息子が立派に頑張ってんだったら……みたいな感じで応援してくれるようになったんです」とこれまでの紆余曲折を語った。

リーダーの小林は、「個人的には本当成績悪かったんですけど、チーム3人のおかげで勝てたなという感じですね」と今季を総括すると、「ただ、麻雀なので全員がうまくいくことってなかなかないので、こうやって誰かが勝ってくれて、トータルで勝つ。しかも結果的には圧倒的に勝つことができた。個人成績以外は満足しております」と冷静に振り返った。

「圧倒的に勝つ」を掲げてきたチームの完全優勝。最後に、リーダーは来季への意気込みとして、「過去には連覇したチームもありませんし、3度目の優勝をしたチームも、2度の優勝をしたチームもありませんので、(チャンスがあるのは)うちだけですので、3度目の優勝をして、ぶっちぎってやりたいと思います」と力強く宣言。この言葉を隣で聞いていた仲林は「剛さんの口から出てくると思ってなかった」と驚きを口にしていた。ENCOUNT編集部

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