高2ダンサー 次は世界一だ ストリートダンスアジア大会優勝の荒谷さん(熊本市) 8月の大会へ技に磨き

アジア大会で優勝し、世界大会に向けて練習に励む荒谷真央さん(左)と指導者の酒井恵加さん=11日、熊本市東区
ストリートダンスアジア大会で優勝した荒谷真央さん=11日、熊本市東区

 東稜高2年の荒谷真央さん=熊本市東区=が、4月にタイで開かれたストリートダンスのアジア大会「UDOアジアパシフィックチャンピオンシップ」ソロ部門(18歳以下)で優勝した。8月中旬に英国で開かれる世界大会に向け、「持ち味はしっかりした基本の動きと音の表現。優勝目指して頑張る」と技に磨きをかける。

 予選ではステージに男女数人が同時に立ち、DJが選んだ曲に合わせて即興で1分間踊った。8人による決勝では1人ずつ踊り、荒谷さんはヒップホップの音楽に合わせてしなやかさと力強さのある踊りを披露。「瞬時に音楽にアプローチできた」と満足げに振り返った。

 踊りとの出合いは5歳。幼稚園の発表会でピンク・レディーのUFOを踊って、みんなに喜ばれたのが心地よかった。母の勧めで自宅近くのダンススタジオ「Sugar Hill」に通い始めた。

 山ノ内小5年時にチームを結成し、熊日ストリートダンスコンテストやキッズダンスの全国大会で好成績を収めた。中学生時代は受験勉強との両立などに悩み、ダンスをやめることも考えたが、両親や先生たちの期待に応えたいと努力を続けた。指導する酒井恵加[あやか]さん(27)も「真面目で頑張り屋」と応援する。

 高校入学後は、体力強化につながると陸上部で長距離走にも励む。国際コースで学ぶ荒谷さんは「将来は海外でダンスを学び、日本に戻って子どもたちに教えたい」と夢を語った。(諌山美羽)

© 株式会社熊本日日新聞社