わずかな前進も「言葉が出ない」 渋野日向子は2週連続予選落ち

2週連続での予選落ちとなった(撮影/Shizuka Minami)

◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 2日目(17日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6677yd(パー72)

好ショットを打ってもグリーン上で流れに乗り切れない。1オーバー58位から出た渋野日向子は2バーディ、7ボギーの「77」とスコアを落とし、通算6オーバー102位で予選落ちを喫した。「2m以内を外している回数は多いし、ロングパットも少しタッチが合っていなかった。決め切りたいのをかなり外した」と、もどかしい一日に表情を曇らせた。

カットラインに対して1打ビハインドから出たこの日、スタートからバーディチャンスを作った。ティショットをフェアウェイに置き、セカンドでピン手前5mにつけてから決められずにパー。グリーンを捉えられなかった2番(パー3)でボギーをたたくと、1.5mを外した3番でまたスコアを落とした。「やっぱりグリーン上で流れが決まるタイプではある。3パットが多かったし、きょうは本当にラインも合っていなかった。全てがダメだった」

2日間の平均ドライビングディスタンスは259yd、フェアウェイキープ率は71.42%(20/28)だった。4試合連続で予選落ちが続いた時期に比べれば、好感触を残すショットが確かにある。それでも、「言葉が出ない。何個かいいショットはあったけど、納得のいっているショットっていう感じではないし…。(好ショットは)本当に少ないので、こういう結果になるよな、とは」と悔しさに上書きされてしまう。

もどかしさがあふれる(撮影/Shizuka Minami)

“準シード”に当たるカテゴリー11で戦う米ツアー3年目。シーズン最初の出場優先順位を入れ替えるリシャッフルのタイミングだったが、「振り返るほどの内容ではない」とうつむいた。予選カットのなかった2月「ホンダLPGA」を含め、ここまで出場した9試合で予選落ちが6度を数える。「何をやっていたか分かんないような、ただ試合をこなしていた感じだった。これほど何て言っていいかわからない前半戦はなかなかない難しい」と素直に心境を吐露した。

4月「シェブロン選手権」では、初日101位から2日目の「69」で滑り込みを決めた。連続予選落ちを「4」でストップしたメジャーでの戦いは前を向ける材料。その上で「予選通過できたのは良かったけど、(結果が)続かないとだし、上位に行かないと意味がない。1つの出来事」とシビアな評価を下す。

米国で過ごす1週のオープンウィークを挟み、次戦は30日開幕「全米女子オープン」(ペンシルベニア州ランカスターCC)になる。「この一週間はありがたいって思う。いい流れできていたら『試合があればいいのに』と思うかもしれないけど、調整期間ができるのは今の自分にとってすごく大事。気分的にもリフレッシュできるし、練習もできる」。負の連鎖を断ち切るべく再調整を図る。 (ニュージャージー州ジャージーシティ/石井操)

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