『Destiny』石原さとみ&亀梨和也が“逃避行” 放火事件の発端になった20年前の事件とは

テレビ朝日系で放送中の『Destiny』第7話では、石原さとみ演じる奏と亀梨和也演じる真樹が逃避行をする。

石原にとって3年ぶりの連続ドラマ復帰作となる『Destiny』は、ドラマ『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)シリーズ、映画『涙そうそう』などを手がけた吉田紀子が、脚本家人生初となる“検事”の世界を舞台に紡ぐ完全オリジナルサスペンスラブストーリー。

主人公の検事・奏(石原さとみ)が、大学時代の恋人・真樹(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことで、青春時代の“ある事件”が甦り、運命の波に翻弄されていくことになる。正義を胸に、過去の悲劇やいくつもの謎に立ち向かう一方で、真樹との運命的な愛に揺れ動く奏の苦悩と決断が描かれる。

第1部の完結編となった第5話では、奏が父・辻英介(佐々木蔵之介)の遺品の中からボイスレコーダーを発見。そこに記録されていた真実により、奏と真樹は、20年前の「環境エネルギー汚職事件」の真相にたどり着いた。

翌日の夕方、父で弁護士・浩一郎(仲村トオル)と話をするため実家を訪れた真樹。そしてその夜、野木邸に火の粉が上がる。現場に居合わせた真樹は、警察官に「俺が燃やしました」と犯行を自供。しかし、警察の取り調べでは、動機などの詳細について黙秘を貫く。さらに、支部長の大畑の命令で、奏が検事としてこの「野木邸放火事件」を担当することになり、2人は取調室で哀しい再会を遂げること。

奏は、真樹と浩一郎が、奏の父が自殺した「環境エネルギー汚職事件」をめぐりに口論になったことが放火の発端ではないかと考えはじめる。「環境エネルギー汚職事件」は、2003年、国会議員の東正太郎(馬場徹)が、山上重工業から2000万円の資金提供を受けた疑惑が浮上し、同社に“環境エネルギー事業”の補助金2億円が下りるよう便宜を図ったというもの。捜査に着手した「東京地検」特捜部が、東議員ら関係者を逮捕。それと同時に、特捜部の主任検事だった英介はこの事件の一部始終を自身の声でボイスレコーダーに記録していた。

そんな英介ら検察サイドだったが、東議員の逮捕後捜査が思うように進まず、焦りが見え始める。そんな時、突如不正を裏付ける決定的な証拠が見つかる。しかし、入手経路は匿名の情報提供者ということで不明。かつ、メールを送信したことを議員秘書があっさり認め、あまりにも出来過ぎた流れに、英介は安易に起訴するのは危険だと感じる。しかし、さんざん上層部に掛け合うも却下され、起訴に踏み切ることに。

そして裁判が始まり、東議員側の弁護士として英介と対峙することになったのは、かつての同僚で弁護士の野木浩一郎。久々の再会に笑顔を見せた浩一郎だが、いざ公判が始まると豹変。「証拠のメールが(何者かによって)捏造されたものと知りながら、検察は起訴に踏み切った!」と英介を追い込む。さらには、秘書も英介に供述を強要されたと言い始め、その結果、東議員は無罪に。一方の英介は、冤罪を招いた責任を問われ、次第に検察内でも孤立、最後に自らの死をもって真相を封印するという道を選ぶことになる。

第6話では、そんな20年前の英介の死の真相を知った真樹が野木邸放火事件を起こす。そして、検事と被疑者として向き合うことになった奏と真樹の取り調べの様子が描かれた。

幼い頃、真樹が父・浩一郎に抱いていた思いから始まり、長野の大学に進学した理由、さらに「今までの人生で一番楽しかった」という青春時代、「1分でも1秒でも一緒にいたかった」という奏との恋や、12年前、仲間だった及川カオリ(田中みな実)が命を落とした事故以来、どこで何をしていたのかにまで及んだ、取り調べ室での奏による真樹への尋問。

「真樹は放火していないのではないか?」と考えた奏は、現場検証に奔走。すると、新たな物証と目撃証言が出てくる。真相を追い求め捜査を続ける奏だが、病に冒されている真樹が留置場で吐血し、救急搬送されることに。目を覚ました真樹は、病院に駆けつけた奏の手を握り、「奏、逃げない? 二人で」と語りかける。

続く第7話では、病院を抜け出した真樹が長野行きの長距離バスに乗り込む。被疑者逃亡、そして担当検事と連絡が取れないという緊急事態に、横浜地検や病院が騒然とする中、2人はどこへ向かったのか。
(文=リアルサウンド編集部)

© 株式会社blueprint