「季節のない街」「つらいけど見るのをやめられない」「えぐいけどこれは文学だ。そういう覚悟で見ているから大丈夫」

(C)テレビ東京

企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第七話「がんもどき前編」が、17日深夜に放送された。

本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる街を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある街へと置き換え、現代の物語として再構築。街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望を見付け、人生を再生していく姿を描いていく。(*以下、ネタバレあり)

かつて自分を捨てた母親(小田茜)から、見た目が「まるでつぶれたがんもどきみたい」だと言われたかつ子(三浦透子)。

街の住民にも「実写版貧乏」だとさげすまれながら、日々黙々と内職をして伯母夫婦を養っている。かつ子のことが大好きなオカベ(渡辺大知)は、彼女の誕生日プレゼントを買うために半助(池松壮亮)たちを誘い街に繰り出すが、半助はそこで偶然にもかつての恋人・永田(佐津川愛美)と再会する。

ある日、かつ子の伯母の妙子(広岡由里子)が入院をすることになり、かつ子は酒癖の悪い伯父の京太(岩松了)と二人暮らしをすることになるが…。

放送終了後、SNS上には、「今週も何でそうなる…つらい。仲野太賀も池松壮亮もいい役者だなあとか、ほかのことに思いをはせてやりきれなさから目をそらそうとしたけどやっぱりやりきれない。来週も見るけど。あと三話しかないのか」「えぐいけどこれは文学だ。そういう覚悟で見ているから大丈夫」「つらいけど見るのをやめられない」「毎話ヘビーな内容で、見た後はしばらく引きずる。でも絶対にリタイアしたくない。みんな幸せになれるのだろうか」「毎週、いろいろな苦しさやつらさが積み重なっていく。でも最後まで見届けたい」「マジなのか…つら過ぎるよ。何ちゅう話に目を付けてんだクドカン!」といったコメントが上がった。

また、「今回と来週の話は脚本兼メイン監督のクドカンさんがつら過ぎて、横浜聡子監督を託したのだとか」「かつ子ちゃんのエピソード。クドカンさんが『僕が監督をやると、笑いに逃げて救いを作ろうとしてしまう。それは違うと思ったから、女性の監督にお願いした』と言っていた意味もよく分かる。それでも、原作よりは救いがあるのかなあ」「原作に忠実な部分とドラマオリジナルの部分と本当にうまく絡み合っていて、ものすごい完成度。豪華で隙のないキャスティング。三浦透子さん、すご過ぎる」など、ドラマ製作の舞台裏を伝えるコメントもあった。

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