三重VI團が現役最後の試合へ 鈴鹿で19日に ハンド日本リーグ最終節

【今季最終戦を控える三重バイオレットアイリスの團玲伊奈】

 ハンドボールの日本リーグは今週末、レギュラーシーズン最終節を迎える。三重バイオレットアイリス(鈴鹿市)所属で女子日本代表の團玲伊奈(28)=埼玉県出身=は、AGF鈴鹿体育館で19日午後1時半開始のイズミメイプルレッズ戦が現役最後の試合になる。

 身長158センチと上背はないが、豊かなスピードを生かした攻撃参加が持ち味だ。埼玉栄高、東京女子体育大時代に年代別日本代表に選出。パリ五輪アジア予選でフル代表デビューすると日本女子が初優勝した2023年の杭州アジア大会にも出場した。

 大学卒業後加入した三重バイオレットアイリスではサイドからの攻撃で1年目から得点源の活躍。ダイナミックなプレーに加えてコート上での豊かな感情表現でファンを魅了した。

 小5から始まった競技生活はケガとの戦い。膝の再建手術は左右で計3度。社会人3年目の2021年には2度目の左膝の再建手術を受けたが「自分を待ってくれる」人たちにプレーで恩返しをと、リハビリを経て約1年8カ月ぶりにコートに戻った。

 今季レギュラーシーズンの順位は5位が確定。上位4位に入りプレーオフに進む夢は断たれたが、チームは最多連勝記録を更新中で、9連勝をかけて19日の最終戦に臨む。「プレーオフには行けなかったが新しい記録を残して次につなげたい。個人としても、自分らしくコートに立って皆と戦える60分を最高に楽しめたら」と話している。

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