「なつお」の挑戦 滝澤夏央選手の活動報告〈24〉納得いく打席増え 2軍で結果と手応え

本拠地で守備練習する滝澤(球団提供)

プロ野球が開幕して1カ月が経過し、ファームで着実に経験を積む滝澤夏央。体の調子も良く、思っている動きができていると、好スタートを切っている。

数字が示す通りイースタン・リーグ、5月16日時点で、チームは38試合を消化したうち36試合に出場、そのほとんどがスタメンでの起用と、チームからの期待も大きい。

「試合ではヒットになったかどうかではなく、思い通りの打席になっているかどうか、チームバッティングができているかに重点を置いています。その中でもヒットという記録がついてきているので、全体的に自分が納得のいく打席が増えている点は良いと思います」と語る。

これまでは辛抱強く反復練習の日々を過ごしていたが、その小さな積み重ねが少しずつ結果となって出てきている。テーマにしていた“相手投手が嫌がる打者になる”ことでいえば、試合中に球数を投げさせることであったり、2ストライクと追い込まれてから四球を選ぶことができたりと、一番手応えを感じている部分という。

4月下旬には「HARD OFF ECOスタジアム新潟」で3連戦が行われた。3日目には両親も応援に駆け付けたが、1日、2日目こそヒットが出たものの、その日は打てず。「良いところを見せることはできませんでしたが、元気な姿を見せることができましたし、試合後には会って話すことができました」と振り返った。

滝澤にとって「HARD OFF ECOスタジアム新潟」は高校最後の夏の大会で敗れた苦い思い出のある球場。地元の上越からは2時間ほどの場所であるため“地元感”こそなかったが、市街地のため親戚も多く応援に訪れた。当時の打席に立ったときの大きな歓声と拍手が忘れられないといい、また一つ思い出が増えた。

それでも滝澤は「やっぱり1軍の試合に出場して活躍している姿を見せることが一番の恩返しになると思うので、そこはぶれずに目標としてやっていきたいです」と力を込めた。

滝澤は17日、今季初めて1軍出場選手登録された。

(西武ライオンズ広報部)

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