ヘッドをボールに当てに行く軌道やヘッドを自在に操る当て感を養うアプローチドリル「ティーアップ」練習のやり方とは?【スピンを操るThe Approach Palette/伊澤秀憲】

練習ドリルの考え方

【練習のポイント4】ショットの当て感やクラブ操作が身につくドリル

パレットの選択肢を広げるためにクラブ操作を磨いていく!

クラブ操作を覚えたり、スイング動作の正確性を高めていくといった目的ではドリル練習が有効です。技パレットの選択肢を広げるためにクラブ操作を磨いていく!術力向上のため反復する中で感覚を磨いていくことができます。ボールの打ち出し角度、強さ(スピード)、回転軸と回転量は、インパクトでのヘッドの当たり方が決めます。それを決めるのが、ヘッドがインパクトに入ってくる角度と、フェースが向いている方向とのズレ。ですので、インパクトを自在に変化させる「当て感」を身につけていけば様々なアプローチショットの精度が高まっていきます。ここではクラブ操作につながる体の動きを身につけるドリルを紹介します。パレットの選択肢の幅を広げられるのもメリットです。

【アプローチドリル】ティーアップ

ティーアップし、ヘッドをボールに当てに行く軌道やヘッドを自在に操る「当て感」を養う。手とヘッドの位置関係、入射角のほか、軌道を変えて打つ。

ハンドファーストのアドレスから始動

ハンドファースト(手がヘッドより前)の形でアドレス。インパクトもハンドファーストの状態で迎える。

ニュートラルのアドレスから始動

両手がヘッドの真上にある状態(ニュートラル)でアドレス。インパクトもニュートラルの状態で迎える。

ハンドレイトのアドレスから始動

ハンドレイト(手がヘッドより後ろ)の形でアドレスする。インパクトもハンドレイトの状態で迎える。

ヘッドを鈍角に入れていく

ティーアップしたボールに対し、ヘッドを下から上へ向かう軌道でフェースに当てる。

ヘッドをレベルに入れていく

ティーアップしたボールに対し、ヘッドをスイング軌道の最下点でとらえる。

ヘッドを鋭角に入れていく

ティーアップしたボールに対し、ヘッドを上から下へ向かう軌道でフェースに当てる。

出典:『スピンを操る The Approach Palette』著/伊澤秀憲

【著者情報】
●伊澤秀憲
二度の賞金王、伊澤利光を叔父にもち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に”アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。

【書誌情報】
『スピンを操る The Approach Palette』
著者:伊澤秀憲

【購入者限定!伊澤秀憲アプローチドリルスイング動画付き】著者は世界で活躍し、国内ツアーで2度の賞金王にもなったプロゴルファー伊澤利光氏の甥。その伊澤プロを育てた氏の祖父・利夫さんから2歳よりゴルフの指導を受け、ゴルフ漬けとも言える日々を送る。ジュニア時代より各大会で好成績を残し、日本ゴルフ史上初めてマスターズを制した松山英樹プロや国内ツアー最年少記録を持つ石川遼プロなど同世代としのぎを削る。その中で氏のアプローチ技術は石川遼プロを始め多くのプロから神業と称され、現在ではゴルフ界で最も注目を集める若手プロの一人となっている。本書ではそんな氏の代名詞とも言えるアプローチに特化し、セオリーとされる打ち方やスタンス、グリップなどに対して、時に真逆の考えを取り入れた氏が導き出した新たなアプローチ概念を詰め込んだアプローチ指南書となる。実際、プロでもスコアを崩す要因の一つがアプローチと言われ、アプローチは奥が深いわりに、使用頻度や技術レベルが高いのが特徴である。だからこそ、本書ではそんなアプローチの深さ、面白さをより多くの方に知っていただき、アマチュアでも実際に活用できる考えや目安、テクニックを掲載し、アプローチをより身近に、より楽しめる一冊となっている。

© 株式会社日本文芸社